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子供の受け口を治すムーシールドのご紹介

「あれ?うちの子、受け口になっているかも……」「でもいつから矯正を始めればいいの?」

 

受け口の治療は、その症状が見られたときから始めるのが最も適したタイミングです。せっかく小さい頃のうちに子どもの受け口を発見したにもかかわらず、矯正せずに放置していると、後々になって多くのデメリットを受ける可能性があります。

 

そこで本記事では、3歳から受け口の治療を行うことができる「ムーシールド」をご紹介します。

 

「ムーシールド」を使用するメリットはもちろん、受け口のことをよりよく理解するための詳しい解説を行いますので、「子どもが受け口気味になっているのでは」と心配になっている方は、ぜひご参考ください。

(1)あなたの子どもは大丈夫?受け口の基礎知識

「うちの子、よく見ると受け口になっているかも……」「でも、単なる気のせい?もう少し様子を見てもいいのかな」

 

このように、みなさんは子どもの噛み合わせの“異変”を見過ごしてしまっていませんか?受け口の治療は早ければ早いほど有利になりますので、少しでも気になる方は、歯科医師に相談することをおすすめします。

 

そもそも受け口とは、正確にはどのような状態のことを指すのでしょうか。

 

ポイントは、噛み合わせです。正常な嚙み合わせは、上顎の歯が、下顎の歯よりも前に出ています。しかし受け口は、ガチっと上下の歯を合わせた際に、下顎の歯が前に出てしまっているのです。

 

受け口の専門的な名称は「反対咬合」(はんたいこうごう)または「下顎前突症」(かがくぜんとつしょう)。概して2つの種類に分けられます。

 

 

歯槽性(しそうせい)

 

歯の生え方によって受け口になるタイプ。「下顎の前歯が前に出ている」または「上顎の前歯が内側に傾斜する」といった症状に当てはまります。

 

骨格性

 

顔の骨格が原因で受け口になるタイプ。「下顎が前に出過ぎている」「上顎が後退気味になっている」「下顎が大きすぎる」といった状態です。通常、下の顎の骨は、上顎よりも遅れて成長するようになっているのですが、その成長バランスが崩れると、骨格性の受け口になってしまいます。

 

 

 

歯槽性も骨格性も、骨の柔らかい幼少期から治療を行えば、受け口の大幅な改善につながります。「年齢的にまだ早いから、もうちょっと様子を見よう」と考えるくらいなら、まずは一度、お近くの歯科医院に相談して医師に意見を伺う方が適切だといえるでしょう。

(2)受け口はどうしてなるの?「遺伝」以外の要因とは

「自分たち夫婦は受け口ではないのに、どうして……」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに受け口は、遺伝的な要素があるというのが一般的に知られていますが、実はそれだけではないのです。

(2-1)上顎の成長が不十分

骨格性の受け口では、「小さい頃は問題なさそうに見えたのに、成長するにつれて徐々に下顎が出るようになった」というケースが非常に多く見られます。

 

先述したように、顎の骨が先行して成長し、下顎の骨が遅れて大きくなることで上下のバランスを保つのが通常の状態です。ところがまれに、上下の顎の成長速度が同じになったり、下顎の骨格が肥大化したりしてしまうことがあります。

(2-2)生活習慣上の問題

骨が柔らかい子どもの頃に、「手のひらに顎をのせて杖にする」「枕に顎を押し付けるようにしてうつ伏せで寝る」「クッションに顎を乗せながら長時間スマホゲームをする」といった習慣があると、当然、骨格に影響が及んでしまいます。

 

しかしこうした生活習慣上の“癖”は、子どもに注意して改めさせれば問題ありません。受け口を未然に防ぐことが出来るはずです。

(2-3)口呼吸

口を閉じている間、「舌」がどこに収まっているかをご存じですか?

 

正常な場合、舌は「口蓋」すなわち「上顎」にピタリとくっついて収まっています。実はこの密着した舌が上顎に一定の圧力をかけることで、歯列のバランスを保っているといわれています。

 

一方で、口が開いている状態のときは、舌は下顎側に位置しています。つまり常時口が開きっぱなしの口呼吸は、舌で下顎側の歯列を押し出してしまうわけですね。すると必然的に、下顎が徐々に前に出てきて受け口状態になります。

(3)幼少期の受け口を放置するデメリットとは?

受け口は、気づいた時に即対処するのが理想です。特に幼少期の頃の受け口を放置しておくのは、決して最善とはいえません。

(3-1)成長に伴い受け口が進行してしまう

小さい頃は「ちょっと受け口気味かな」と思う程度で済むかもしれませんが、成長期に入る小学校高学年から高校生の間に、受け口が進行してしまうことも……。

 

見た目を気にするようになるお年頃の子どもにとって受け口は、かなりの精神的なストレスになります。思春期を迎える前に受け口を改善しておけば、子どもが学校で嫌な思いを済むことでしょう。

(3-2)成人の矯正治療が大変

成人になってからでも、もちろん矯正治療で受け口を改善することは可能です。しかし難易度を比較するのであれば、手間・期間・費用の面で成人よりも子どものほうが有利だといえます。

 

成人の場合は、長期間にわたって矯正器具を装着しなければなりませんし、矯正が終わってからは、歯列が戻らないようにする「保定装置」を付け続ける必要があります。

 

矯正器具は目立ちますから、プライベートや仕事で何かと不便を感じる場面も……。また成人の矯正治療では、歯の位置を正常に戻すために、しばしば抜歯を伴うことも少なくありません。

 

その点、骨の柔らかい子どもなら、本記事で紹介する「ムーシールド」を装着するだけで受け口をかなり改善することが出来ます。

(3-3)顎関節症のリスクが高まる

受け口状態になると嚙み合わせが悪くなるため、顎に大きな負担がかかってしまうことに。「口を開くと痛む」「顎の関節がカクカクと鳴る」といった症状が出たり、最悪の場合は、痛みがひどくなってまともに咀嚼出来なくなったりすることもあります。

(3-4)顔の骨格が歪む

受け口が厄介なのは、不自然な力を加え続けることによって、顔の骨格(輪郭)そのものを歪ませてしまうという点です。

 

そのせいで、受け口を矯正出来たとしても「嚙み合わせが横にズレている」といった問題を解決せねばならず、余計に手間がかかってしまいます。長年にわたって骨格の歪みが蓄積されている場合は、整形手術が必要となってしまうかもしれません。

 

(3-5)「咬合性外傷」(こうごうせいがいしょう)になる恐れも

受け口状態の悪い嚙み合わせは、見た目だけでなく、「咬合性外傷」(こうごうせいがいしょう)と呼ばれる口内の問題をも引き起こします。

 

虫歯でもないのにものを噛むと歯が痛む、歯がすり減る、歯がグラグラする・折れる、知覚過敏になる、歯周病になりやすくなる、首や肩が張るなど……受け口による不自然な嚙み合わせは、様々な口内トラブルの元になってしまうのです。

(4)子どもの頃から受け口を治療するメリット

成長期を迎える前から受け口の矯正を行う利点について解説します。

(4-1)矯正がしやすい

上下の顎の成長バランスが崩れる骨格性の受け口は、正常な顎の成長をコントロールすることが重要です。

 

しかしそのためには、少なくとも10歳未満の時期に行う必要があります。思春期に差し掛かる時期の骨は、思うように骨の成長をコントロールできなくなるためです。

 

骨が柔らかい幼少期のうちに対処することで、下顎の骨の肥大化を防げるようになります。ぜひ早めに対処するようにしましょう。

(4-2)抜歯をしなくて済む

成人後の受け口治療では、正常な歯列にするため、一部の永久歯を抜歯してスペースを確保することがしばしばあります。抜歯分だけ費用が発生しますから、そういった意味でも小さい頃からの受け口矯正は、総合的にコストパフォーマンスが高いといえます。

(5)ムーシールドがおすすめの理由

小さな子どもの受け口治療に最適なのが、「ムーシールド」です。これを装着するだけで受け口の改善・防止効果がありますので、早期治療の方法として非常に優れています。

(5-1)ムーシールドとは?

ムーシールドは、就寝時に装着する子ども用のマウスピースです。顎の骨が正常に成長するように促し、受け口になりかけている顎のバランスを調整したり、改善したりすることが可能です。

 

使用適齢年齢は3歳から。費用は約5~15万円程度ですので、成人の矯正費用を考えると、かなり負担が少ないといえます。

 

 

ムーシールドの費用相場 成人の受け口矯正の費用相場
約5~15万円前後
(歯科医院によって異なります)
約80万円前後

(5-2)ムーシールドのメリットとデメリット

メリット デメリット
・抜歯をする必要がない

・費用負担が軽い

・日常生活では装着しなくていい

・マウスピースなのでケガの心配がない

 

・成長期になると受け口気味になってしまう可能性がある

・時期を選ばないと効果が出にくい

 

 

(5-3)ムーシールドで受け口は完治するの?

ムーシールドは、小さな子どもの受け口を予防・改善することに実績がある確かな治療方法として知られています。

 

ただし注意しなければならないのは、「完治する保証はない」という点です。実際にどのような骨格になっていくのかは、成長期が終わるまで様子を見ないとわかりませんし、人によっては遺伝的な理由でどうしても受け口気味になってしまう方もいらっしゃいます。

 

とはいえ、骨が柔らかく、骨の成長をコントロールしやすい幼少期のうちにムーシールドを装着することには、間違いなく意義があるといえるでしょう。

 

たとえ成人になってから矯正が必要になったとしても、ムーシールドで矯正を行った場合とそうでない場合とでは、難易度に差が出るはずです。

(6)まとめ

受け口の矯正治療は、始める時期が早ければ早いほど効果が出ます。ムーシールドは、3歳から装着できるマウスピース型の矯正器具。成人の矯正費用に比べると非常に安いため、将来的な負担を考えると、ムーシールドでの治療が最適な選択肢といえるでしょう。

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