キレイな歯並びが手に入れられて、嚙み合わせも整えられる矯正治療。矯正治療にかかる費用は決して安くありませんが、その分得られるメリットも非常に大きいものがあります。
ただし、ほかの歯科治療と同じように、矯正治療にはさまざまなリスクもあります。あまり過度に心配する必要はありませんが、本記事では、矯正治療を始める前にみなさんに知っておいてほしいリスクについて解説します。
目次
- 1 矯正治療で知っておくべき一般的なリスク
- 1-1: 歯が痛くなることがある
- 1-2: 虫歯・歯周病・歯肉炎になりやすくなる
- 1-3: 抜歯が必要になることも
- 1-4: 歯根吸収や歯肉退縮が起こることがある
- 1-5: 通院の頻度が減ると治療期間が長引く
- 1-6: 後戻りの可能性
- 1-7: 追加費用が発生することがある
- 2 ワイヤー矯正で起こりうるリスク
- 2-1: 傷や口内炎ができる
- 2-2: 発音がしづらくなる
- 2-3: 金属アレルギーが起こることがある
- 3 マウスピース矯正で起こりうるリスク
- 3-1: 一定時間つけていないと治療効果が得られない
- 3-2: 歯ぎしりグセのある場合は割れてしまうことも
- 4 矯正治療は当院へご相談ください
- 4-1: 当院での矯正治療の費用・料金
- 4-2: お支払方法
1 矯正治療で知っておくべき一般的なリスク
矯正治療には、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
患者さん全員にすべてのリスクが生じるわけではありませんが、以下のようなリスクが起こりえることを知っておきましょう。
1-1: 歯が痛くなることがある
はじめて装置をつけた後、また通院して装置を調整した後は、1~3日ほど痛みや不快感が伴うことがあります。痛みや不快感のある時間やその感じ方には個人差がありますが、徐々に慣れていきます。痛みが強い場合、がまんできない場合は痛み止めを服用していただくこともできます。
1-2: 虫歯・歯周病・歯肉炎になりやすくなる
特に装置の取り外しの出来ないワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)では、きちんと歯磨きをしたつもりでも、いつもより磨き残しが多くなりがちです。磨き残しがたまり続けると、そこから虫歯や歯周病、歯肉炎になってしまう可能性があります。マウスピース矯正でも、歯磨きが不十分なまま長時間装置をつけることにより、そういったトラブルが発生することがあります。
虫歯や歯周病、歯肉炎を防ぐには、間食をできるだけ控え、通院のときに歯科衛生士にブラッシングの指導を受けて毎日丁寧に歯磨きを続けましょう。矯正治療の途中で虫歯や歯周病が見つかった場合は、矯正治療は一時中断して先に虫歯・歯周病の治療をするので、矯正治療の期間が長引くことがあります。
1-3: 抜歯が必要になることも
歯並びのがたつきが大きい場合や出っ歯や受け口が著しく強い場合は、矯正治療のときに抜歯が必要になることがあります。抜歯というと「痛いのではないか」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、抜歯をしないまま無理やり矯正治療をするとかえって後戻りしやすくなることがありますので、抜歯については歯科医とともによく検討しましょう。
1-4: 歯根吸収や歯肉退縮が起こることがある
矯正する力が強すぎると、歯が移動する際に歯根がごますりのような動きをすることにより歯根の先がすり減って短くなってしまうことがあります。これを「歯根吸収」といいます。歯根吸収により極端に歯根が短くなると、歯が抜けやすくなります。
また、歯周病などで歯肉が下がっている方は、矯正治療で歯を動かした影響でさらに歯肉がやせて下がってしまう「歯肉退縮」という現象が起こることがあります。また、歯並びが整ってくると、隣り合う歯と歯肉との間に三角形のすき間(ブラックトライアングル)ができることがありますが、心配はありません。
1-5: 通院の頻度が減ると治療期間が長引く
仕事や部活動などで忙しくなり、定期的に通院ができなくなって通院の頻度が減ると、歯を動かすための調整がなかなかできず、治療が長引く可能性があります。治療途中で遠方への引っ越しや留学のために通院が難しくなった場合には、必ず担当医に相談するようにしましょう。
1-6: 後戻りの可能性
矯正装置で歯を動かして歯並びを整えたあとは、リテーナー(保定装置)と呼ばれる装置をつけなければなりません。このリテーナーも定期的に通院して調整してもらったり、医師の指示通りにきちんと装着していなければ、歯並びが後戻りする可能性がありますので注意が必要です。
1-7: 追加費用が発生することがある
矯正治療にかかる費用は、治療費のみならず、相談料や検査診断料、(矯正装置・保定装置)の調整料(観察料)、などさまざまな費用がかかります。また、ワイヤー矯正・マウスピース矯正ひとつとっても複数の種類があり、それぞれ費用が異なります。これらに加えてオプションでかかる費用・料金もありますので、治療を受けるクリニックで自分の希望する矯正装置を使うプランではどのような料金がかかるか、また後から支払う追加費用はあるか、事前によく確認しておきましょう。
2 ワイヤー矯正で起こりうるリスク
ここでは、表側矯正や裏側矯正(舌側矯正)利用されるワイヤー矯正で、起こりやすい特徴的なリスクについて見ていきましょう。
2-1: 傷や口内炎ができる
装置が頬の内側の粘膜や舌、口唇にこすれて傷がついたり、口内炎ができたりする可能性があります。痛みが強い場合は、塗り薬や装置をカバーするワックスを処方してもらえますので。担当医に相談してみるとよいでしょう。
2-2: 発音がしづらくなる
特に裏側矯正(リンガルブラケット)の場合、サ行・タ行・ラ行の発音がしばらくしづらくなることがありますが、徐々に慣れていくのであまり心配はありません。ただ、大事な会議や就職・転職活動の面接、発音・発声を必要とする発表会などを控えているときには、矯正治療の開始時期をずらしたほうがよいでしょう。
2-3: 金属アレルギーが起こることがある
金属アレルギーの方は、金属のワイヤーとブラケットでできた装置を使うと、金属アレルギーを発症することがあります。金属アレルギーが不安な方は、事前に皮膚科を受診してパッチテストを受けることをおすすめします。金属アレルギーの方でも、ニッケルフリーのワイヤーとセラミックやプラスチックのブラケットを使うことで金属アレルギー発症のリスクをおさえることもできます。
3 マウスピース矯正で起こりうるリスク
薄くて軽いマウスピースにも、矯正治療時にはリスクがあります。どのようなリスクがあるのでしょうか。
3-1: 一定時間つけていないと治療効果が得られない
マウスピース矯正の場合、1日最低17時間~20時間もの間、装置をつけていなければなりません。マウスピースは取り外しが自由にできるため、食事時などに一度外してしまうと、次にまたつけるのを忘れてしまうことがあります。しかし、定められた時間つけていなければ、治療効果が薄れてしまう可能性があるので、医師の指示に従ってきちんとつけるようにしましょう。
3-2: 歯ぎしりグセのある場合は割れてしまうことも
マウスピースは、食事時以外はずっとつけていなければならないものです。もちろん、寝ている間もつけていただくことになりますが、就寝中の歯ぎしりグセのある方はマウスピースが割れてしまうリスクがあります。また、日中も歯を食いしばるクセがある方も割れる可能性があります。
4 矯正治療はWITH SMILEへご相談ください
WITH SMILEでは、矯正治療を受けていただくときには、メリットのみならず上記のようなリスクもしっかり説明いたします。費用・料金についても、非常にシンプルな費用・料金体系を採用しておりますので、あとから追加費用が発生するリスクはほぼありません。症状によっては別途費用がかかることもありますが、その際はしっかり説明いたします。
4-1: WITH SMILEでの矯正治療の費用・料金
WITH SMILEでは、「1人でも多くの人に矯正治療を気軽に受けてもらいたい」との思いから、矯正治療にかかる費用・料金は以下のもののみとなっております。
表側矯正 | メタルワイヤー | 50万円 |
ホワイトワイヤー | 60万円 | |
裏側矯正(リンガルブラケット) | 80万円 | |
マウスピース矯正 | 60万円 |
当院では上記のように事前にかかる費用・料金をすべて提示してお支払いいただく総額提示方式を採用しているので、上記以外に費用・料金はかかりません。相談料も無料です。
一般的なクリニックではかかる検査診断料、調整料や保定管理料も一切いただいておりませんのでご安心ください。
4-2: お支払方法
お支払方法は現金の一括払いのほか、当院ではクレジットカード決済(一括払い・分割払い)やデンタルローンなどのお支払方法も選んでいただけます。費用・料金のお支払いに不安のある方は、当院の窓口スタッフまでお気軽にご相談ください。
矯正治療に起こりうるリスクだけを見ると、不安になってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり過度に心配する必要はありません。治療途中で上記のようなトラブルがあった場合には、ご連絡をいただければすみやかに対応しますので、お気軽にご相談ください。