「出っ歯を治療すると人生が変わる」
と言われたら驚きますよね。
でも、人生変わるは決して大げさなことではありません。
見た目が良くなれば、気持ちや行動が前向きになれるからです。
かといって、出っ歯にコンプレックスがあるけど、治療に踏み出せない方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は出っ歯の治療方法について解説していきます。
目次
1 出っ歯になる「5つの原因」
出っ歯になる原因は大きくわけて2つあります。
それが、遺伝と悪習癖です。
悪習癖は、癖によって歯並びが悪くなることを言います。
ここでは、出っ歯になる原因になる、遺伝と悪習癖について解説していきます。
1-1:遺伝
顔や手の形などが子供に遺伝するように、歯並びも遺伝します。
例えば、両親のどちらかの歯並びが遺伝する可能性があるので、お父さんが出っ歯の場合には、子供が出っ歯になる確率が高くなります。
1-2:指や爪を噛む癖
指や爪を噛み続けると、前歯が前に倒れてきます。
一度癖になって頻繁にやり続けると、前歯が押されて出っ歯になっていきます。
1-3:舌で歯を押す
食べ物を飲み込む時に、舌で前歯を押す癖があると出っ歯になる原因になります。
1-4:口呼吸
口で呼吸をしている人はポカン口と言って、口が常に開いたままの状態になっています。
口が開きっぱなしのままだと、口周りの筋肉が弱くなっていくので、舌の押す力に負けて、前歯を前に押し出していきます。
さらに、口呼吸は唇の筋肉も弱くするので、唇を上手く閉じることが出来なくなるのです。
1-5:唇を噛む癖
下唇を噛む癖が付くと、唇が下の歯を押して内側に倒れていきます。
下の歯が内側に入ることで、上の歯が前に出ているように感じるのです。
2 出っ歯の「4つのデメリット」
出っ歯を治療せずに、そのままの状態にしておくと、次のようなデメリットが起こる可能性があります。
・見た目
・虫歯や歯周病になりやすい
・歯の寿命が短くなる
・胃に負担がかかる
それぞれについて詳しく解説していきます。
2-1:見た目
出っ歯は治療しない限り自然に治ることはありません。
また、出っ歯は見た目が悪く、どうしても目立ってしまいます。
2-2:虫歯や歯周病になりやすい
出っ歯では、完全に唇を閉じることができません。
そのため、口が開いたままの状態が長くなるので、ドライマウスになりがちです。
ドライマウスとは、口の中が乾燥している状態のことです。
口の中が乾燥していると、虫歯や歯周病を引き起こしやすくなります。
例えば、唾液には口の中を潤す役割の他に、洗浄作用や殺菌効果あって、菌の増殖を防いでくれます。
しかし、ドライマウスの状態では、唾液が出にくく、効果を発揮することができません。
その結果、虫歯や歯周病を引き起こし、さらには口臭の原因も作り出します。
2-3:歯の寿命が短くなる
出っ歯が原因で、歯の寿命を短くなる場合があります。
出っ歯の場合、上の歯が前に出ているので、下の前歯としっかりと噛み合っていません。
そのため、噛み合っている奥歯に負担がかかるのです。
例えば、噛みしめた時に力がかかるのも奥歯が中心になるので、どうしても負担がかかってしまいます。
奥歯に負担がかかりすぎると、歯が割れたり、折れたりする可能性が高くなります。
2-4:胃に負担がかかる
出っ歯は、歯だけではなく胃にも負担をかけます。
出っ歯になっていると歯全体の噛み合わせが悪いので、食べ物を上手く噛み切ったり、すり潰したりすることが難しいのです。
食べ物が細かくならずに身体の中に入ってしまうと、胃が食べ物を消化するのにエネルギーが必要になるので、胃が疲れやすくなります。
胃がキリキリしたり、調子が悪いと感じたりするのは、出っ歯が原因かもしれません。
3 出っ歯の矯正治療
出っ歯の治療方法は、次の通りです。
・マウスピース矯正
・ワイヤー矯正
・部分矯正
・裏側矯正
・外科手術
それぞれについて詳しく解説していきます。
3-1:マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチックのマウスピースを歯にはめて、歯並びを綺麗にしていく治療方法です。
マウスピース矯正の特徴は、見た目が矯正していると他人に知られにくいことです。
また、使用している材料が透明のプラスチックなので、付けていない状態と見た目がほとんど変わりません。
マウスピース矯正は、今まで簡単な症例しか適応していなかったのですが、マウスピースの種類によっては、矯正の難易度が高い出っ歯の場合でも、治療が可能になるケースも増えてきています。
軽度な出っ歯の場合には、歯を抜かずに歯並びを綺麗にすることができます。
3-2:ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、金属のワイヤーとブラケット(歯に力を加えて移動させる装置)を歯の表面に取り付けて歯並びを綺麗にする治療方法です。
大人になってから出っ歯を矯正するには、歯と骨を動かす必要があり、前歯を内側に納めるスペースが必須です。
歯に隙間がある場合には、抜歯をしないで治療ができますが、歯が移動するスペースがない場合には、前から4番目の歯(小臼歯)を抜いて、前歯を引っ込めても大丈夫な隙間を確保します。
抜歯後、ワイヤーを歯の表面に装着して、出ていた前歯を内側に引っ張って歯並びを整えていきます。
ワイヤー矯正では、軽度~重度の出っ歯まで、幅広い症例の適応が可能です。
3-3:部分矯正
部分矯正とは、歯並びを綺麗にしたい箇所だけに、ワイヤー装置を取り付けて治療する方法です。
出っ歯の場合は、上の前歯の部分だけに装置を取り付けることが多いです。
部分矯正の治療は、軽度~中度の出っ歯が対象になります。
3-4:裏側矯正
裏側矯正は、ワイヤー装置を歯の裏側に付けて治療する方法です。
裏側矯正の特徴は、矯正装置が見えないことです。
歯の裏側に装置を取り付けるので、見た目が装置を付けていない時とほとんど変わりません。
そのため、矯正治療をしていることが周りに知られることがありません。
また、裏側矯正は、歯を内側にするのが得意な装置なので、表側矯正より効率的に歯を動かすことができます。
適応条件は、ワイヤー矯正と同じで、軽度~重度の出っ歯になります。
3-5:外科手術
出っ歯が重度の場合には外科手術が必要になるケースもあります。
重度の出っ歯とは、次の通りです。
・出っ歯の原因が歯と骨格の両方の問題がある
・上下の骨格が前に出ている
上記に当てはまる出っ歯では、余分な顎の骨を切り取って、顎の位置を下げる外科手術をすることがあります。
4 出っ歯を矯正する「4つのメリット」
出っ歯を改善することで、嬉しい「4つのメリット」があります。
・発音が改善する
・顔貌が変わる
・噛み合わせが良くなる
・コンプレックスからの解放
順番に詳しく解説していきます。
4-1:発音が改善する
出っ歯を治療することで、滑舌が良くなります。
例えば、出っ歯の時には、話す時に舌が前歯に当たったり、空気が漏れたりすることで、発音がしづらくなっています。
しかし、歯並びを整えたことで、唇を閉じられるようになるので、空気が漏れることなく正確に発音できることが可能です。
4-2:顔貌が変わる
出っ歯を治療すると大きく見た目が変わります。
正面の顔も変わりますが、特に横顔がスマートになるので、見た目を気にすることがなくなります。
4-3:噛み合わせが良くなる
矯正治療は、噛み合わせの位置を正しい位置にできます。
噛み合わせが良くなることで、今まで噛みにくいと感じていた食べ物も噛めるようになります。
他にも、歯にかかる力を歯全体に分散できるようになるので、奥歯が割れたり、折れたりするリスクが軽減されます。
4-4:コンプレックスからの解放
矯正治療が完了してから初めて鏡を見た時に、コンプレックスから解放されます。
見た目に自信を持つことは、前向きに物事を考えたり、行動できたりすることに繋がります。
5 出っ歯を治療して新しい自分に出会おう
出っ歯は、上の歯が前に出て目立つので、コンプレックスに思っている方も多いと思います。
また、自分に自信がないのは、出っ歯のせいと悩むことが多いかも知れません。
悩んでいても出っ歯が治ることはありません。
治療をすることで、コンプレックスから解放されるのです。
出っ歯を治療して、新しい自分でやりたいことは何ですか?
新しい自分で、思いっきり人生を楽しみましょう。