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国産メーカー「アソアライナー」の特徴を徹底解説

目立たない装置で歯並びを整えられることで人気のマウスピース矯正ですが、一口に「マウスピース矯正」といっても、使用するマウスピースにはさまざまな種類があります。中でも、日本でよく使われているのがインビザラインですが、国産のアソアライナーという装置もあります。

本記事では、アソアライナーとはどのような特徴を持つ装置なのか、メリット・デメリットとあわせて解説します。

1 アソアライナーの特徴

アソアライナーは、自由に取り外しのできるマウスピース型矯正装置である点はほかのマウスピース矯正と共通しています。で、アソアライナー独自の特徴とはどのようなものでしょうか。

1-1: 日本のアソインターナショナル社製

アソアライナーは、2010年に日本の大手矯正専門ラボであるアソインターナショナル社が開発したマウスピース型矯正装置です。マウスピース矯正で使用するアライナーは外国製のものが多いのですが、アソアライナーは数少ない日本製のマウスピースのひとつです。お口の中に入れるものが国産であることは、ひとつの安心材料になるのではないでしょうか。

1-2: 3種類の厚みの異なるマウスピースを使用

アソアライナーでの矯正治療では、ソフト(0.5mm)・ミディアム(0.6mm)・ハード(0.8mm)と厚みの異なる3種類のマウスピースを使用します。ひとつの歯型からこの3種類のマウスピースを作製し、実際に装着するときはソフトから始め、ミディアム、ハードと徐々にアライナーを変えていきます。そうすることで矯正力をコントロールし、痛みをやわらげることができます。歯型取りからハードのマウスピースの装着までおよそ1か月かかりますが、そのサイクルを繰り返しながら徐々に歯並びを整えていきます。徐々に厚みを変えることで歯を動かすときの痛みも軽減されます。

1-3: ワイヤー矯正と比べて違和感が少ない

ワイヤー矯正で使用するワイヤーとブラケットは、つけていると最初は違和感をおぼえたり、口の中で粘膜とこすれて傷ができてしまったりすることがあります。しかし、アソアライナーは透明なプラスチックのような素材できているので、違和感が少ないのが特徴です。口腔内の粘膜にこすれて傷ができることもほとんどなく、マウスピースの強制力をコントロールするので歯を動かすときの痛みもあまりありません。

2 インビザラインとアソアライナーの違いとは

日本でメジャーなマウスピース型矯正装置に、インビザラインがあります。見た目は似ているインビザラインとアソアライナーですが、両者はどのような点に違いがあるのでしょうか。ここではこの2つの違いについて取り上げてみたいと思います。

2-1: アライナーの作製方法が異なる

インビザラインは最初に歯型を取った後、治療開始前に治療期間中に使うアライナーをすべて作製してしまうことがその特徴です。そのため、途中でアライナーを作成しなおすことがない限り、歯型取りは1回ですみます。一方、アソアライナーは通院するたびに歯型取りをする点にインビザラインとの違いがあります。

2-2: インビザラインのマウスピースは1種類のみ

インビザラインで使用するマウスピースは、形は歯並びの矯正段階に応じて異なるものの、厚みや硬さはすべて同じです。一方、アソアライナーを使った矯正治療では、ソフト・ミディアム・ハードと厚みの異なる3種類のマウスピースを使用します。

2-3: インビザラインは歯の形が変わるとマウスピースの作り直しに

矯正治療の途中で虫歯や歯周病になり、詰め物や被せ物の調整が必要になった場合、歯の形がどうしても変わってしまいます。インビザラインでは、治療開始前にすべてマウスピースを作製するので、歯の形が変わるとマウスピースの作り直しをしなければならず、歯型の取り直しが必要になります。一方、アソアライナーは通院のたびに歯型取りをしてマウスピースを作製するので、作り直しはほぼ発生しません。

2-3: インビザラインは歯の形が変わるとマウスピースの作り直しに

矯正治療の途中で虫歯や歯周病になり、詰め物や被せ物の調整が必要になった場合、歯の形がどうしても変わってしまいます。インビザラインでは、治療開始前にすべてマウスピースを作製するので、歯の形が変わるとマウスピースの作り直しをしなければならず、歯型の取り直しが必要になります。一方、アソアライナーは通院のたびに歯型取りをしてマウスピースを作製するので、作り直しはほぼ発生しません。

2-4: 費用はアソアライナーのほうが比較的安い

インビザラインとアソアライナーの費用を比べると、アソアライナーのほうが比較的安くなっています。インビザラインの治療費は、片あごでおよそ40万円~50万円、全体矯正でおよそ90万円~100万円かかります。一方、アソアライナーの治療費は型取りの回数にもよりますが片あごでおよそ20万円~40万円、全体矯正でおよそ35万円~70万円です。

3 アソアライナーで矯正治療をするメリット

アソアライナーでの矯正治療には、次のようなメリットがあります。

3-1: 無色透明なので目立たない

アソアライナーはほかのマウスピース矯正で使用するアライナーと同様に、無色透明なプラスチックのような素材でできています。アソアライナーはインビザラインよりも目立ちにくくなっており、歯につけておしゃべりをしていても、他人に気づかれることはあまりないでしょう。そのため、特に接客業や講師業、司会業など人前に出るお仕事をされている方におすすめです。

3-2: マウスピースができあがってくるまでの納期が短い

インビザラインは、アメリカのアライン社が取り扱っています。そのため、専用の口腔内スキャナーで歯型のデータを採ったあと、そのデータをアメリカに送ってマウスピースを作製してもらうことになるのです。歯型取りから歯科医院にマウスピースが送られてくるまでの期間は、およそ1か月程度かかります。

一方、アソアライナーは日本国内で作製されるため、歯型を採取してから歯科医院に届くまでの納期はおよそ10日~2週間です。そのため、できるだけ早く治療をはじめたい方におすすめです。

 

3-3: 途中で歯の形が変わっても作製し直しにならない

矯正治療の途中で虫歯治療をしなければならなくなり、詰め物や被せ物が必要になるケースがあります。そうすると歯の形が少なからず変わってしまうことがありえますが、先述のとおり、アソアライナーは通院ごとに歯型取りをするので、マウスピースの作製にはほぼ影響はありません。その点がアソアライナーの大きなメリットのひとつです。

4 アソアライナーのデメリット

アソアライナーには、以下のようなデメリットもあります。アソアライナーでの矯正治療を希望する際には、以下のようなことも検討した上で治療をはじめるようにしましょう。

4-1: 歯型取りが複数回必要

アソアライナーを使った矯正治療では、歯型を取って3種類のマウスピースを作製し、順番につけていく、というサイクルを繰り返します。そのため、治療期間中に複数回にわたり歯型取りが必要になる点がデメリットです。また、通院の頻度もおよそひと月に1度のペースになるので、通院回数もどうしても多くなります。

4-2: 適用症例が限られる

インビザラインなどほかのマウスピース矯正に比べて、アソアライナーは適用できる症例が限られている点がデメリットです。

アソアライナーが適用できるのは、以下のような症例です。おもに前歯部分の歯列の軽い凹凸を治す程度と考えてよいでしょう。

 

  • 抜歯なしで矯正可能なケース
  • 奥歯を動かしたり、歯の根を動かしたりする必要がないケース
  • 矯正治療後に後戻りしたケース
  • 抜歯しなければならなくても、ワイヤー治療との併用が可能なケース

4-3: 1日17時間以上装着が必要

アソアライナーは、1日17時間以上アライナーをつけていなければなりません。アライナーをつけている時間だけ歯を動かすことができるので、つけている時間が短ければ効果が薄れてしまいます。ほかのマウスピース矯正も同様ですが、アソアライナーでの矯正治療を検討される際は、長時間つけていられるかどうかも考慮に入れて検討すべきでしょう。

 

 

アソアライナーは通院のたびに型取りが必要になるものの、途中で虫歯や歯周病の治療をしなければならなくなっても柔軟に対応できます。ただし、ほかのマウスピース矯正と同様に長時間の装着が必要になります。適用症例も限られるため、アソアライナーで治療を受ける際には、まず担当医に相談されることをおすすめします。

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