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虫歯や歯周病があっても矯正はできますか?

理想的な歯並びを手に入れたい。

 

そんな願望を実現してくれる手段のひとつに歯列矯正があります。

しかし、歯列矯正にかかるお金や時間は決して少ないものではありません。

 

費やすお金や時間が無駄にならないように、事前にインターネットなどで情報収集を熱心におこなっている方も少なくないでしょう。

歯列矯正に関するホームページを渡り歩く中、膨大な情報の波に翻弄されてしまい、調べ始める前よりも疑問が増えてしまったという方もいらっしゃるかもしれません。

 

虫歯や歯周病があっても歯列矯正はできるの?

歯列矯正中に虫歯になったらどうするの?

 

頭に浮かんだ疑問の数々を一緒に解きほぐしていきましょう。

この記事を読み終えた時、あなたはきっと歯列矯正に対してさらに前向きになっているはずです。

1. 虫歯や歯周病があっても矯正はできる?

虫歯や歯周病が起こる原因のひとつに「歯並びの悪さ」があります。

 

つまり、歯列矯正を考えるほど歯並びの悪い方の多くは、虫歯や歯周病の問題も抱えている可能性があります。

歯列矯正でせっかく綺麗な歯並びを手に入れても、肝心の歯が不健康だったら意味がありません。

 

いや、そもそも虫歯や歯周病があっても歯列矯正は可能なのでしょうか?

結論から言ってしまいますが、虫歯や歯周病があっても歯列矯正は可能です。

 

しかし、基本的には歯列矯正に先立って虫歯や歯周病を治療しておく必要があります。

次の項では、虫歯と歯周病に分けて「治療が優先となる理由」をご説明していきましょう。

2. 治療が優先となる理由

2-1.虫歯

虫歯がある場合、歯列矯正をおこなう前に治療をする必要があります。

ごくごく小さい初期の虫歯であれば例外的にそのまま歯列矯正をすることもありますが、穴が空いているような虫歯の場合はしっかりと治療しなければいけません。

 

歯列矯正中は歯に器具を装着するため、着ける前よりも歯みがきが難しくなります。

つまり、矯正期間中は口の中が虫歯になりやすい環境というわけです。

 

虫歯になりやすいということは、すでにある虫歯が進行しやすいということでもあります。

そのような環境の中、虫歯を治療せずに歯列矯正を開始してしまうと虫歯が悪化してしまい、歯列矯正の中断に繋がりかねません。

 

しかし、歯列矯正に先立って虫歯の治療をおこなう場合、注意しなければならないことがいくつかあります。

 

ひとつ目は、高額な被せ物などを使わずに治療することです。

 

被せ物などは歯列矯正前の噛み合わせを見て作成する物なので、矯正終了後に作り直さなければならないケースが出てきます。

歯列矯正前のかぶせ物は簡易的な形に留めておきましょう。

 

ふたつ目は、歯列矯正を担当する歯科医に診てもらうことです。

 

歯列矯正に先立って「よし!まずは近所の歯医者で虫歯を治してもらおう!」とフットワーク軽く家を飛び出してしまう方がいるかもしれませんが、一旦落ち着いて家に戻ってください。

 

歯列矯正をおこなう上で抜歯が必要になるケースがあるからです。

 

もしも抜歯する歯が虫歯だったらどうなるでしょうか?

 

せっかくお金と時間をかけて虫歯の治療をおこなっても、歯列矯正後に“残らない歯”であれば治療をする意味がありません。

そのような無駄を防ぐ意味でも、歯列矯正後の仕上がりをイメージできる矯正担当歯科医に診てもらう必要があるのです。

2-2. 歯周病

歯周病も虫歯と同様、歯列矯正の前に治療をおこなう必要があります。

 

ギネスブックに「人類の歴史上、もっとも感染者の多い感染症」として認定されているほどポピュラーな感染症である歯周病ですが、進行すると歯が抜け落ちてしまう非常に恐ろしい病気です。

 

細菌が原因となって引き起こされる病気のため、口の中が不潔になりやすい歯列矯正中は歯周病が進行するのに最適な環境だと言えるでしょう。

 

綺麗な歯並びを手に入れるには、それなりの期間を歯列矯正用の器具を装着して過ごすことになります。

その期間中に歯周病が悪化し、歯を失う結果となっては元も子もありません。

 

また、歯列矯正によって歯が動くことや器具によって歯に負荷がかかることで、歯周病が悪化してしまう場合もあります。

 

虫歯にも共通して言えることですが、歯列矯正をおこなう前にしっかりと治療しておくことによって、より安全に、より快適に良い歯並びを手に入れることができます。

 

歯列矯正をおこなわない場合でも放置せず、大切な歯を守るために早めの治療を心掛けましょう。

3.虫歯や歯周病を放置するとどうなるの?

虫歯や歯周病の危険性についてもお話しておきましょう。

結論から言えば、どちらも放置しておけば最終的には歯を失ってしまうことになります。

 

歯を失うとどうなるのか?

 

食べ物を噛むこと、言葉の発音など生活する上で必要な能力に悪影響を及ぼします。

目立つ部分の歯を失えば見映えも悪くなりますし、肝心の歯が無いのですから良い歯並びなど望むべくもありません。

口臭もひどくなりますので、人付き合いの面でも支障をきたすことだって考えられます。

 

歯を失うことは人生が不便になることに直結していると言えるでしょう。

 

虫歯や歯周病を放置した結果、口の中の細菌が血管内に侵入し、重大な結果をもたらしたというケースも報告されています。

 

「あの時に治療しておけばよかった…」と後悔する前に、勇気を出してお近くの歯科医に相談してみましょう。

 

4.矯正中に虫歯になってしまった場合は?

歯列矯正に先立って、虫歯や歯周病を治療しておく必要があることをご説明してきました。

 

では、歯列矯正中に虫歯になってしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

 

前述した通り、歯列矯正をしている期間は歯に矯正器具を装着するため、装着前よりも歯みがきが難しくなってしまいます。

ご本人はしっかり磨いていたつもりなのに、残念ながら虫歯になってしまった…という患者さんもいらっしゃいます。

 

また、歯列矯正の過程で歯が動いたことによって、それまで見えなかった位置に虫歯が発見されることもあります。

 

虫歯の位置や大きさにもよりますが、大半の場合は矯正器具を取り外さずに処置することが可能です。

ごく小さな虫歯の場合には特に処置をせず、悪化しないように予防策を講じながら経過を見ていくに留めることもあります。

 

しかし、虫歯の場所や大きさによっては、矯正器具を外して治療をする必要があります。

器具を外している期間は歯列矯正が中断してしまうので、歯列矯正にかかる期間を長引かせないためには、日頃からのケアをしっかりとおこなって虫歯を予防することが大切です。

5. まとめ

歯列矯正を考えている方なら誰もが気になる虫歯・歯周病についてご説明してきました。

 

繰り返しになりますが、虫歯や歯周病があっても歯列矯正は可能ですが、先に治療が必要です。

また、歯列矯正中に虫歯になってしまった場合でも対処することができます。

 

歯列矯正を担当する歯科医は数多くの患者さんを担当してきています。

つまり、それだけ様々なケースに対するノウハウが蓄積されているということです。

まずは不安や疑問点などを整理した上で、歯列矯正の専門医にご相談に行ってみてはいかがでしょうか?

それが理想の歯並びを手に入れるための第一歩になるはずです。

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