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「横顔美人」を目指す矯正とは?顔貌を綺麗に整える!

誰かの横顔をふっと覗いたとき、「キレイだな」と感じたことはありませんか?いつも見慣れた顔でも、横から見た印象が普段の印象をガラッと変えてしまうことはよくあります。これはおでこから鼻、口、顎へと描かれる曲線の中に、見る人に「美しい」と思わせる絶妙なバランスが隠されているからです。

 

口元はそのバランスを決める重要なパーツ。横顔美人を目指すなら、歯並び矯正で口元の凹凸を理想的な形に仕上げるのも1つの方法です。今回は「横顔」「歯並び」の関係に焦点をおき、矯正治療で横顔を美しくする方法についてご紹介していきます。

1.横顔と歯並びの関係

1-1.美しい横顔の基準「エステティック・ライン」

美しい横顔には様々な基準がありますが、なかでも有名なのが「エステティック・ライン(Eライン)」です。エスティック・ラインとは、顔を横から見た時に鼻の先と顎の先を結んだ線のことで、このラインに対する唇の位置で横顔のバランスを評価していきます。

 

その具体的な基準は、「エステティック・ラインよりも上唇は4mm後ろ、下唇は2mm後ろに位置するのが理想的な横顔のバランスである」というものです。ただこれは鼻が高い欧米人向けの基準であるため、鼻の低い日本人にそのまま当てはめるのには少し無理があります。そこで日本人の場合は、「上唇がエステティック・ライン上にあり、下唇がそれよりもやや後方にある」というのを理想的な基準としています。

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1-2.歯並びはエステティック・ラインにどう影響する?

エステティック・ラインを指標にした横顔のバランスは唇の位置が重要であり、これには歯並びも大きく影響しています。

 

例えば上の前歯が前方に大きく突出した出っ歯(上顎前突)では、上唇の位置がエステティック・ラインよりも前に位置してしまうため、理想的なバランスから外れてしまいます。同様に下の前歯が上の前歯よりも前方にある受け口(反対咬合・下顎前突)も、下唇がエステティック・ラインより前にはみ出てしまいがちです。

 

このような歯並びがエステティック・ラインのバランスに影響しているケースの場合、歯並びの改善により横顔を理想的なバランスへと近づける可能性も高くなります。

 

 

1-3.何気ない“クセ”がエステティック・ラインを乱すことも

出っ歯や受け口など、エステティック・ラインに影響するような歯並びの中には、日常の何気ない“クセ”がその原因になっているケースも少なくありません。

 

例えば普段から口呼吸をするクセのある人は、「出っ歯」になりやすい傾向があります。これは前歯が本来受けるべき唇のからのサポートを受けられず、少しずつ前方へ動き出してしまうからです。また口呼吸をすると舌の位置も変化します。舌は何もしていない時にその先端が上の前歯の裏側にあるのが正しいポジションですが、口呼吸をすると舌の先端が下の前歯の裏側に位置するようになります。そうすると下の前歯は舌からの力を大きく受け、前方へと動いてしまいます。

 

このように1本の歯は唇(頬)や舌から受ける力のバランスによって維持されており、このバランスが乱れると歯並びにも影響を及ぼします。口呼吸のほかにも、舌を前に突き出すクセや頬杖なども注意が必要です。

1-4.正しい噛み合わせは顔貌も美しくする

エステティック・ラインが理想的なバランスであっても、顔面の筋肉がたるみ、ほうれい線のシワも目立つようでは美しい横顔とはいえません。顔面の筋肉の発達には奥歯の噛み合わせが大きく関係し、よく噛めるほど筋肉が引き締まり、反対に噛み合わせが悪く、食べ物がうまく噛めないと筋肉は衰えてしまいます。美しく整った横顔のフェイスラインは、“正しい噛み合わせ”も重要なカギとなります。

2.美容整形をしなくても「横顔美人」になれる方法

2-1.矯正治療でも横顔はキレイになる

上記に述べたように、横顔のバランスに歯並び(出っ歯・受け口など)が影響するケースでは、矯正治療によって顔貌を美しく整えることができます。横顔をキレイにしたいけど、美容整形はハードルが高いと感じている人は、矯正治療を検討してみるのも1つの方法です。矯正治療には長い時間を要しますが、一方で“自身の顔にメスを入れなくてすむ”という利点があります。

 

また矯正治療で噛み合わせがよくなると、食べ物もしっかり噛めるようになり、顔面の筋肉が鍛えられます。これにより顔全体にハリやツヤが蘇るほか、目元やほうれい線のシワも目立ちにくくなるといった効果も期待できるでしょう。

 

2-2.具体的にどんな方法がある?

横顔美人をめざす矯正治療法で代表的なのは、ワイヤーとブラケットによる歯列矯正です。この治療法は幅広い歯並びに対応できるうえ、歯の細かい位置の調整もしやすいのが特長です。“装置が目立つ”というデメリットがありますが、近年は透明なブラケットや白いワイヤーなども誕生し、昔とくらべて見た目のストレスも感じにくくなっています。また「裏側矯正」であれば、装置全体を歯の裏側に装着して見えなくすることも可能です。

 

「前歯が少しだけ前にでている」など軽い症状の歯並びであれば、マウスピースを使った歯列矯正もおすすめです。薄くて透明なマウスピースは装着しても周囲の目に触れる心配がなく、また違和感も少ないのが特長です。マウスピースは1日20時間以上の装着が必要ですが、食事や歯磨きの際には取り外せるため、他の治療法と比べると治療中のわずらわしさが少なくなります。

 

2-3.抜歯はすべきか、しなくてもよいか?

矯正治療でよく是非が問われるのが、治療で抜歯をするかしないかという点です。歯並びが悪い原因の多くはスペース不足によるもので、矯正治療ではしばしばそのスペースを抜歯よって補います。一方で自身の歯は極力残したいという人も多く、近年は可能な限り抜歯をしない「非抜歯矯正」も注目を集めています。

 

ただ狭いスペースに無理に歯を並べると歯並び全体が外側に広がりやすく、横から見ると口元が前方に膨らんで見えてしまうことも少なくありません。つまり美しい横顔の視点から考えると、非抜歯治療は必ずしも優れている治療法とはかぎらないということです。抜歯しないで治療できるのが理想的ですが、非抜歯にもデメリットがあること、必要に応じて抜歯も必要であることをよく理解しておきましょう。

2-4.顎の位置や大きさを変えるなら「外科治療」が必要

矯正治療は横顔美人になる1つの方法ですが、顎の骨の位置や大きさに問題のある場合は矯正治療のみでの改善は困難です。このようなケースでは顎の骨に外科的な処置を施し、顎のバランスを整えてから仕上げに歯列矯正で歯並びを整えていきます。

 

ただ美容整形と違い、外科治療をともなう歯列矯正では、顎の状態によって治療に保険が適用できる場合があります。顎が大きく前に突き出ている、あるいは顎が極端に小さいといったケースは見た目の問題だけでなく、「うまく咬めない」「会話がしづらい」といった症状をともないます。このように日常生活に支障をきたす顎の異常は“顎変形症”という病名がつき、外科手術や矯正治療に保険の適用が可能です。詳しい処置の内容や保険治療の適用の有無については精密検査の結果を診て判断されるため、気になる方は矯正歯科専門医院で一度検査してみることをおすすめします。

3.機能性を無視すれば、真の美しさを得られない

横顔を美しく整える方法は美容整形だけでなく、矯正治療によってもその成果は得られます。ただこれはあくまで副次的な効果に過ぎず、矯正治療の目的はあくまで歯を本来あるべき位置に導き、噛み合わせを正常に戻すことです。横顔をキレイにすることだけを目的に矯正治療にのぞめば、後に大きなトラブルを招きかねないため注意しましょう。

 

口元は美しい顔貌をつくるパーツの1つですが、「正しく噛む」「正しく発音する」という大事な機能も併せ持ちます。たとえ見た目はキレイでも、肝心なそれら機能性を失ってしまっては本末転倒です。真の美しさとは「見た目」と「機能性」を兼ね備えたものであることをしっかり理解しておきましょう。

 

4.まとめ

エステティック・ラインを整え、横顔を美しくするには矯正治療も有効な手段となります。矯正治療のメリットは顔貌を整えるだけでなく、「しっかり噛める」「歯磨きがしやすくなる」「発音がよくなる」といった効果も得られることです。これらの効果は体の外側だけでなく、内側からもその美しさを引き立ててくれるでしょう。

 

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