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歯科矯正装置「デーモンシステム」とは?

ハイテクノロジーとは、最先端技術のことです。
「いきなり何?」「ハイテクノロジーと歯科は関係あるの?」と思いますよね。
ハイテクノロジーと言えば、車やスマートフォンなどの身近な物に使われているのを知っている方は多いと思います。

でも実は、最先端技術が、歯科の矯正治療でも使われています。

それが、デーモンシステムです。

見た目は、一般的なワイヤー矯正とあまり変わらないように見えますが、痛み治療期間などが大きく違います。

そこで今回は、最先端技術を駆使したデーモンシステムの特徴について解説していきます。
矯正治療を考えている方は、デーモンシステムの矯正治療も参考にして下さい。

1 新しい矯正方法「デーモンシステム」

1-1:デーモンシステムの歴史・実績

デーモンシステムは、アメリカの矯正歯科医のDr.Dwight H. Damon(デーモン博士)が開発した矯正治療システムのことです。

デーモンシステムは、世界中で行われている矯正治療で、これまで200万人以上の症例の報告があります。また、デーモンシステムを販売しているORMCO(オームコ)という会社は、50年以上の長い歴史があり、実績と信頼を兼ね備えています。

1-2:摩擦力が少ないブラケット

一般的なワイヤー矯正では、ワイヤーとブラケット(歯を動かすために圧力をかける装置)を使います。歯を移動させる時には、ブラケットに圧力がかかると同時に摩擦力が発生します。

一般的なワイヤー矯正は、摩擦力が大きい場合が多いので、痛みが強くでやすいです。
そのため、矯正は痛みが強く出るというイメージが残っているのです。

しかし、デーモンシステムは、パッシブセルフライゲーションブラケットといって、摩擦力が少ないブラケットを独自で開発しています。パッシブセルフライゲーションブラケットは、一般的な矯正装置より摩擦力が少ないので痛みが弱まり、快適な生活を送ることができます。

1-3:最先端の「ハイテクアーチワイヤー」

デーモンシステムは、一般的なワイヤー矯正と比べて、弱い力で歯を動かすことが可能です。

それは、ブラケット以外にワイヤーにも最先端技術が使われているからです。

 

デーモンシステムのワイヤーには、ハイテクアーチワイヤーが使われています。

ハイテクアーチワイヤーとは、形状記憶合金という特殊な金属で出来ていて、形状記憶合金は、前もって決めていた形に、ある一定の温度になると戻ろうとする特性があります。

 

特に、ハイテクワイヤーは、形状記憶ワイヤーの中でも変形が少なくて、持続的に弱い力を長時間かけて歯に伝えることができるワイヤーです。

そのため、一般的なワイヤー矯正で起こる休止状態(歯が動かなくなる状態)が無くなるので、治療期間を短くすることが可能なのです。

さらに、弱い力が、継続的に歯にかかるので不快感が少なくなり、快適な矯正治療を受けることができます。

1-4:「ローフォース、ローフリクション」の実現

デーモンシステムは、ローフォース、ローフリクションを実現させた矯正装置です。

ローフォース、ローフリクションとは、「小さい力」「小さい摩擦力」という意味で、今までのワイヤー矯正では、歯にかかる圧力や摩擦力が強すぎて歯を支えている骨が炎症を起こしたり、歯茎が下がったりする原因になっていました。

 

デーモンシステムは、圧力や摩擦力を小さくすることで効率的に歯を動かすことができ、顎の骨や歯茎といった口の組織を壊さない効果があります。

2 デーモンシステムの特徴

デーモンシステム矯正の特徴は次の通りです。

治療期間が短くなる

痛みが少ない

 

上記に関してはすでに説明しましたので、それ以外の下記の特徴をご紹介します。

 

抜歯をしない可能性が高くなる

通院回数が少ない

歯周組織を壊さない

スマイルラインが美しくなる

顎関節の負担が少ない

歯磨きがしやすい

安定性がある

見た目がデメリットになることがある

 

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

2-1:抜歯をしない可能性が高くなる

大人になると顎の骨が硬くなり、歯の移動も簡単ではありません。

また、完成された顎の状態では、歯が綺麗に並べるスペースを作るのも難しい場合があります。

 

例えば、いわゆる出っ歯と言われる口元では、歯を内側に入れるために、ほとんどの場合で抜歯が必要になります。

 

デーモンシステムを使用した場合でも、抜歯が必要になるケースはありますが、弱い力で徐々に歯を動かしていていくので、歯並びが横に自然と拡大していきます。

歯並びが横に拡大することで、歯にスペースが生まれるので、抜歯をせずに歯並びを綺麗にできる可能性が高くなります。

 

2-2:通院回数が少ない

一般的なワイヤー矯正では、歯が動いたらブラケットには圧力はかからないので、月に1度の頻度で通院する必要があります。デーモンシステムでは、弱い力が持続する働きがあり、約6週間~8週間に1度のペースで通院できる場合があります。

2-3:歯周組織を壊さない

歯周組織とは、歯の周りにある組織のことです。

特に矯正で重要になる歯周組織は、「歯茎」「顎の骨」の2つになります。

歯を移動させる時に、かかる力が強すぎると歯周組織を壊してしまう恐れがあります。

 

例えば、診査、診断の時には、十分な歯茎や顎の骨の量があったとしても、歯にかかる圧力が強いと歯茎の位置が前より下がったり、顎の骨が吸収されたりする可能性があるのです。

 

歯茎の位置が下がると、歯が長く見えるようになります。

また、顎の骨が足りない所に歯が移動すると、最悪の場合には歯が抜けることも考えられます。

 

しかし、デーモンシステムは、歯に対して弱い力で動かすので、歯茎の位置が下がったり、顎の骨が吸収されたりするのを防ぐ効果があります。

2-4:スマイルラインが美しくなる

スマイルラインとは、口角を上げて笑った時に見える前歯の先端が、下唇のラインに沿ってカーブを描いている口元のことです。特に歯並びのアーチが広い方が、口角が暗くならずにスマイルラインが明るく綺麗に見えます。

 

一般的なワイヤー矯正では、歯並びが横に拡大することは、ほとんどありません。

しかし、デーモンシステム場合は、少しずつ歯を動かしていくので、歯並びが自然と横に拡大します。

 

歯並びのアーチが広くなり、口をしっかりと開けることができるので、前歯が見えて綺麗な口元になります。

2-5:顎関節の負担が少ない

強い力で歯を動かすことで、歯の周りの組織だけではなく顎関節にも負担がかかります。

顎関節は、噛み合わせが悪いとズレてしまい痛みを引き起こして、顎関節症を引き起こす可能性があるのです。デーモンシステムでは、小さい力で徐々に歯を移動させていくので、噛み合わせが急に変わることがなく顎の負担も少なく済みます。

2-6:歯磨きがしやすい

一般的な矯正装置では、エラスティックスといって上下の装置にかける輪ゴムを使います。エラスティックを使うことで、食べ物が詰まりやすく虫歯や歯周病になりやすい環境を作り出す可能性があります。

しかし、デーモンシステムの装置の場合には、エラスティックを使用しないので、歯磨きがしやすく口の中を清潔に保つことができます。

2-7:安定性がある

デーモンシステムは、矯正完了後の歯の安定性が高くなりやすいです。

歯を無理矢理動かすのではなく、弱い力で歯を動かすので、口の周りの筋肉と歯のバランスがとれている所で落ち着くと、後戻りが少なくなります。

つまり、術後の後戻りを防ぎ、綺麗な歯並びを維持しやすくなるのです。

 

2-8:見た目がデメリットになることもある

デーモンシステムは、歯の表側に装置を付ける必要があります。

そのため、人によっては見た目が気になる可能性があります。

しかし、透明のブラケットが開発されていたり、色の濃い食品を食べた時に色が装置に残りやすかったりする欠点を改良しているので、見た目がデメリットになりにくくなっています。

3 最先端の技術が詰まった矯正治療がデーモンシステム

デーモンシステムは、今までの矯正治療に対して悪いイメージを覆す矯正方法の1つです。
矯正に前向きになれなかった方も、デーモンシステムを取り扱っている歯科医院に相談してみましょう。

きっと、最先端技術を駆使しているデーモンシステムが、矯正生活を快適にしてくれます。

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