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「結婚式(ブライダル)」に向けた歯並び矯正/大切な日を最大の笑顔で

結婚式は女性にとって自分が主役になれる数少ないセレモニー。晴れの舞台で最も美しい自分を演出するために、衣装選びにメイクやヘアスタイル、お肌の調子を整えるエステなど、その準備にも余念がありません。そして花嫁の笑顔を輝かせるキレイな歯並びも、結婚式を控えた女性がぜひ手に入れたい要素の1つでしょう。

 

そこで近年注目を集めているのが、「ブライダル矯正」「ウェディングプラン」といった挙式を控えた女性向けの矯正治療プランです。今回はこのような結婚式に向けた歯並び矯正の具体的な治療法や注意点などをご紹介していきます。

1.「結婚式に向けた歯並び矯正」が通常の矯正治療と異なること

挙式前の女性をターゲットにブライダル矯正」や「ウェディングプラン」と銘打った矯正治療のメニューも、歯並びを治す手法は基本的に通常の矯正治療と変わりはありません。

 

ただ結婚式に向けた歯並び矯正では、「目立ちやすい前歯の歯並びを優先して治療すること」や「期限があること」が通常よりも重視されています。そのため奥歯よりも先に前歯の歯並びを治したり、従来よりもスピーディーに歯並びが改善できる装置を選択したりしながら治療を進めていきます。

2.結婚式までに歯並びをキレイにする方法

2-1.舌側矯正

舌側矯正では従来の治療で歯の表側につける装置を、すべて“歯の裏側”に装着して歯並びを整えていきます。パッと見では矯正装置が表から見えないことから、「見えない矯正」「目立たない装置」を希望する方に人気の治療法です。

 

その舌側矯正には装置が目立たないこと以外にも、治療の前半で前歯の歯並びが改善しやすいという利点があります。そのため「結婚式までに前歯の出っ張り(出っ歯)や凹凸を治したい」という方にはおすすめの治療法です。

 

さらに治療と並行してホワイトニングが行える点や、治療が間に合わない場合でも装置が人目に触れる心配がないという点なども、結婚式に向けた歯並び矯正にはメリットとなります。

2-2.マウスピース矯正

マウスピース矯正は、プラスチック製のマウスピースを使って歯並びを治していく治療法です。マウスピースは薄くて透明なため、舌側矯正と同様に「目立たない矯正」として注目を集めています。

 

固定式の矯正装置とは異なり、マウスピース矯正は簡単に装置(マウスピース)が着脱できるため「結婚式の当日のみ装置を外す」など柔軟な対応がしやすいのがメリットです。またマウスピース矯正もホワイトニングを並行して行えます。

 

ただしどんな歯並びにも適用できる治療法ではないため、歯並びの状態によってはマウスピース矯正を選択できないケースもあります。また通常は歯科医の指示通りにマウスピースを装着(1日20時間以上)しないと、予定通りの歯並びに仕上がらない可能性があるため注意しましょう。

2-3.部分矯正

結婚式に向けた矯正治療では周囲から見える部分、具体的には前歯の歯並びを美しくすることがより重視されます。

 

部分矯正はこのような「気になる部分のみ」の歯並びを治す治療法です。装置は通常のブラケット装置(歯の表側にブラケットとワイヤーを装着)のほか、上記に挙げた舌側矯正やマウスピース矯正での治療も行えます。

 

治療部位が限定されるため短期間で治療できる点がメリットですが、一方で他の部位の歯並びや噛み合わせを治すことができません。したがって部分矯正は「前歯のすき間が気になる」「前歯の1本だけ歯並びが悪い」など、比較的症状の軽い歯並びの治療におすすめです。

2-4.セラミックの被せ物による治療

歯並びをキレイにする方法にはほかにも、歯並びの悪い歯を削り、セラミックの被せ物を装着して歯並びを整える治療があります。「補綴(ほてつ)矯正」「クイック矯正」という名称でメニューを掲げている歯科医院もありますが、一般的な矯正治療とは治療法が大きく異なるため注意しましょう。

 

セラミック治療は“歯を削って被せる”というシンプルな治療法であるため、1ヶ月程度で理想的な歯並びを手に入れられる点がメリットです。ただしそのメリットと引き換えに、「健康な歯を削る」という大きなリスクを背負わなければなりません。

 

「晴れの日に美しくありたい」という願いが叶いやすい一方で、生涯にわたる自身の歯の健康を犠牲にしてしまう可能性があることをよく理解してきましょう。

3.もし結婚式までに間に合わなかったら?

綿密に治療計画を立てても、すべてのケースにおいて予定通りに治療が進むとはかぎりません。また結婚が決まる前に矯正治療をはじめてしまい、挙式までに治療が終わらないという方もいらっしゃいます。

 

ただそのような際にも以下のような方法で対応できるケースもあるため、受診する歯科医院に早めに相談しておくことをおすすめします。

3-1.矯正装置を一時的に外す

挙式の予定日をあらかじめ申告しておくと、その日程にあわせて一時的に矯正装置を外し、装置なしで式に臨めるように対応してくれる歯科医院もあります。ただし本来の治療とは別に、装置を外したり再装着したりする時間や費用がかかるほか、装置を外すことで治療期間が延びる可能性もあるので注意しましょう。

 

3-2.見えるすき間を埋める

治療が途中の段階では、前歯の間にまだすき間が残っているケースも少なくありません。そのような際に「すき間を白い詰め物で埋める」あるいは「仮歯を使ってすき間を見えなくする」といった処置で対応できる場合があります。

 

3-3.挙式後は必ず治療を再開すること

上記の処置はあくまで「挙式後に治療を再開すること」を前提にした応急処置にすぎません。

 

見た目に満足して挙式が終わってもそのまましばらく放置したり、治療を途中でやめたりすると、せっかくキレイに並びはじめた歯並びが再び乱れはじめます。そこからまた治療を再開しても、思うように治療が進まない可能性もあるため注意しましょう。

 

また矯正装置の取り外しや詰め物・仮歯の装着は、少なからず自身の歯にも負担をかけてしまいます。以上のことを念頭に置いたうえで、歯科医とよく相談していきましょう。

4.結婚式に向けた歯並び矯正の注意点

「ブライダル矯正」や「ウェディングプラン」など、大切なイベントを控えた人を対象にした矯正治療では、以下のような点に注意しましょう。

4-1.矯正治療のゴールは「美しい見た目」だけではない

矯正治療で気をつけたいのが、“見た目の美しさ”ばかりに気を取られてしまうこと。とくに結婚式に向けた歯並び矯正では、「式までに見た目をキレイにすること=治療のゴール」と考えがちです。

 

しかし矯正治療の本来の目的は、歯を正しい位置に導きながら「歯並び」と「噛み合わせ」をバランスよく整えていくことです。見た目の美しさだけを重視した治療は、後に「噛み合わせがズレた」「食べ物が噛めない」といった新たなトラブルを生む恐れもあるので注意しましょう。

4-2.治療によるリスクを確認する

「ブライダル矯正」や「ウェディングプラン」といった結婚式を照準にした矯正治療では、通常であれば1~2年ほどの期間を要する治療を数カ月~半年で行うことになります。

 

治療法や矯正装置の発展によって、矯正治療の期間が従来よりも短縮できるようになったのは確かですが、ただそこに「まったくリスクがない」とはいいきれません。

 

とくに症状が重い人ほど短期間の治療にはリスクが伴いやすいため、治療を受ける前には歯科医と十分に話し合ったうえで、リスクについてもしっかり確認しておきましょう。

4-3.歯科医院選びは慎重に

舌側矯正やマウスピース矯正など“目立たない矯正装置”が誕生した近年は、大人になってから矯正治療をはじめる人も増えています。歯科医院でもその人気に乗じて「ブライダル矯正」といった成人矯正に力をいれ、「安い」「早い」「キレイ」と大々的に宣伝している歯科医院も多くなっています。

 

ただ先にご紹介した治療法や矯正装置は、従来の矯正治療よりもさらに高い知識や技術が歯科医に求められます。したがって歯科医院を選択する際は、確かな腕を持った矯正治療の専門医が在籍する医院を選ぶようにしましょう。

5.まとめ

近年は矯正治療の技術も進化し、限られた時間の中でも人の目に触れやすい前歯の歯並びを整えたり、大切なイベントで装置を目立たなくしたりすることも可能になっています。「結婚式までもう時間がない」とあきらめている方も、まずは矯正歯科専門の歯科医院に相談してみましょう。

 

ただし、矯正治療は一時的な見た目をよくする治療ではなく、その目的はあくまで「歯並びや噛み合わせを正しく整えること」であることも忘れないようにしてください。

 

 

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