自分の顔を横から見ると、口元が前に突き出たようになっている状態を、「口ゴボ（くちごぼ）」と呼ぶことがあるようです。

 

口ゴボを一般的にいうと「出っ歯」、より専門的に表現すれば「上顎前突（じょうがくぜんとつ）」と言います。

 

口ゴボをなんとか改善して、美しい横顔を手に入れたいですよね。

 

そこで今回は、口ゴボを改善するおすすめの矯正方法を紹介します。「大人になってから矯正しても遅いのでは…」と諦めている方も、ぜひご一読ください。

なぜ口ゴボ（出っ歯）になってしまうのでしょうか？骨格などの先天的な理由や、口呼吸や幼い頃の指しゃぶりなどの習慣による後天的な理由などがあり、原因は人によって様々です。

 

重要なのは、矯正治療を施すことで口ゴボが改善されるのかということ。

 

結論からいうと、成人になってから矯正を行っても、口ゴボは改善可能です。

 

口ゴボの状態や骨格の関係で、改善結果にはもちろん個人差はあります。

しかし、矯正装置で歯の位置や骨格を調整していくので、歯並びが綺麗に整います。

 

以下では、

・実際にどのような改善方法があるのか

・費用の相場

も合わせて説明していきます。

ワイヤー矯正は、主流の歯列矯正方法として世界中で採用されています。

 

ワイヤー矯正の実績は数えきれないほど存在し、どのような歯列にも柔軟に対応できる幅広い応用性が最大の特徴です。

 

一般的な矯正では、歯の表側（表面）に「ブラケット」と呼ばれる器具を装着し、それらをワイヤーでつなぎ、張力で歯列を整えていきます。

 

外科手術が必要になるほど症状の口ゴボでない限り、口ゴボならワイヤー矯正だけでかなりの改善効果を期待することができます。

 

ワイヤー矯正での口ゴボの治療は、最初に歯を抜くことから始まります。抜歯をして空いたスペースに、前歯を内側に移動させる方法が一般的です。

①実績が豊富だから安心

ワイヤー矯正は世界中で採用されている方法ということもあり、様々な口ゴボの症状に対応できるのが強みです。「器具装着時の見た目は気にしない」「とにかく改善効果を優先したい」という方におすすめです。

 

②見た目が気になる人には「裏側矯正」で対応可能

ワイヤー矯正で口ゴボを改善する場合は、歯の表側に器具を装着するのが一般的です。

 

矯正器具が人目に触れてしまうため、矯正に一歩踏み出せないという方も少なくありません。

 

しかし、ご安心ください。

費用は若干高くなりますが、ワイヤー矯正器具を歯の裏側に装着する方法もあります。

 

裏側矯正は矯正している事実を誰にも知られずに、普段通りの日常生活を送ることができるため、接客業を仕事にしている方におすすめです。

 

また、比較的費用が安く済む表側と、人目を気にせず矯正に専念できる裏側。自分の求める治療スタイルを選べるのも、ワイヤー矯正の強みになります。

①抜歯する場合もある

突出した歯を正常な位置に戻すスペースを確保するため、抜歯をすることがあります。

 

②器具が口に当たって痛い

ワイヤー矯正の「口腔内の異物感が苦手」という方は多くいます。

 

慣れれば気にならないかもしれませんが、日々のメインテナンスや食事制限を考えると、治療が完了するまでの間は日常生活で何かと不便を感じる場面も増えます。

 

③治療期間が長い

一般的に、ワイヤー矯正の治療は2～3年かかります。

 

挫折してしまうとこれまでの治療が無駄になってしまうため、根気よく矯正治療に臨めるかどうか、あらかじめ担当医とよく相談しましょう。

 

④「後戻り」のリスクがある

 

口ゴボ治療には「完璧」はありません。

矯正完了後にリテーナーの使用を怠ると、徐々に歯の位置が戻ってしまう可能性が高いです。

ワイヤー矯正は、口内の異物感や歯磨きの煩わしさがネックといえます。

その弱点をカバーする矯正方法として、「マウスピース矯正」がおすすめです。

 

マウスピース矯正は、見た目が良く、取り外しができるのが特徴です。「目立つ矯正器具を付けたくない」「食事の制限がかかるのは辛い」という方におすすめです。

①痛みが少ない

マウスピース矯正は、少しずつ歯を移動させるので、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないのが特徴です。

 

②取外しができる

人前で喋る、誰かと会話をする、食事をする、歯磨きをするなど…ワイヤー矯正を行うと、日常生活のあらゆる場面で器具のことを気に掛けなければなりません。

 

しかしマウスピース矯正は、必要に応じて取り外すことができます。

 

無理なく矯正を継続的に行っていくという面では、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方が優れているといえるでしょう。

 

③清潔を保つことができる

ワイヤー矯正では、歯ブラシが届かず、結果的に虫歯や歯周病になる可能性が高いです。

 

一方でマウスピースは、いつでも取り外して歯磨きができるため、口の中を清潔に保つことができます。

①決められた装着時間を守らないと効果がでない

マウスピースの外した時間が長いと、想定していた治療期間より長くなります。

必ず担当医の指示の元、装着時間は守るようにしましょう。

 

②マウスピース矯正が適応できないこともある

マウスピース矯正も万能ではありません。

マウスピースの種類によっては適応できる歯並びに限界があります。

「せっかく矯正するのだから、後戻りなんてしたくない」という方におすすめしたいのが「セラミック矯正」です。

 

セラミック矯正は、見た目のキレイさ（審美性）や治療期間の短さに優れています。

 

ただしセラミック矯正は、「矯正」という言い方が一般的にされていますが、実際は歯を大きく削って、セラミックを被せる方法なので、歯を移動させる矯正とは別物です。

①芸能人のような美しい歯並びを実現可能

ワイヤー矯正やマウスピース矯正は、自分の歯を“正常な位置に戻す”ことで歯並びを綺麗にする治療法です。

 

一方でセラミック矯正は、歯並びの悪い歯を削り、セラミックを被せて歯並びをきれいに見せることができます。

 

②後戻りの心配がゼロ

セラミック矯正は歯を移動させる治療ではないため、後戻りの心配は無用です。

 

③治療期間が短い

矯正の治療期間は、約2～3年です。

一方で、セラミック矯正は1ヶ月～3ヶ月程度で治療が完了します。

①歯を削る必要がある

セラミック矯正は、健康な歯を削る必要があります。

歯を削ることで歯の寿命が短くなってしまいます。

 

②セラミックが欠けると費用負担が増える

セラミックは丈夫な材質で、強い衝撃が加わらない限り割れることはありません。

 

しかし、欠けてしまうと、別途費用をかけて修理が必要です。

動きの激しいスポーツをする方は注意しましょう。

 

以下に、口ゴボ矯正の各費用相場をまとめています。

 

矯正は自費診療のため、歯科医院によって費用は異なります。

気になる方は、まずは歯科医院に費用相談をしてみましょう。

 

矯正方法	費用相場
ワイヤー矯正（表側）	70～100万円前後
ワイヤー矯正（裏側）	100～150万円前後
マウスピース矯正	30～80万円前後
セラミック矯正	8～20万円前後／1本

 

 

大人になってからでも、口ゴボ矯正は間に合います。

 

矯正実績の豊富なワイヤー矯正、人前で喋ったり食事をしたりするストレスを軽減できるマウスピース矯正、芸能人のような美しい歯並びを実現できるセラミック矯正など…要望や予算に応じて、ぴったりの矯正方法を検討してみて下さい。