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歯を抜かずに歯並びをキレイにする「4つの矯正方法」

矯正治療は、歯を抜かないとできないと思っていませんか?

結論から言うと、歯を抜かなくても歯並びをキレイにすることは可能です。

 

しかし、歯を抜かずに矯正治療を成功させるためには、いくつかの条件が必要になります。

そこで今回は、歯を抜かずに歯並びをキレイにする4つの矯正方法について解説していきます。

1  歯を抜かない矯正をすると起きるトラブルは本当?

歯を抜かないで矯正をすると、次の3つのトラブルが起きると言われています。

 

・出っ歯になる

・後戻りしやすい

・矯正期間が長くなる

 

それぞれについて、詳しく解説していきます。

1-1:出っ歯になる

そもそも口の状態が、抜歯をしなくても歯を移動させるスペースがないと、トラブルが起きます。

 

出っ歯は、歯を並べる隙間がないのに、無理矢理歯を並べてしまった結果の状態です。

 

必要な検査や正確な診断をしないで、歯を抜かない矯正をした場合には、歯並びが改善せず出っ歯になってしまうこともあります。

1-2:後戻りしやすい

後戻りとは、矯正治療によってキレイに並んだ歯が、元の状態に戻ることです。

矯正治療の完了後は、後戻りを防ぐためにリテーナー装置を使用するのが一般的です。

 

歯は、元の位置に戻ろうとする性質があるため、歯並びをキレイなまま維持するには、リテーナーを使って、歯をその位置で固定する必要があります。

 

抜歯をした矯正、歯を抜かない矯正のどちらでも、このリテーナーの使用を怠ると歯が移動してしまい、歯並びが悪くなります。

 

特に、歯を抜かない矯正の方が、後戻りしやすいというわけではありません。

1-3:矯正期間が長くなる

「歯を抜く矯正」と「歯を抜かない矯正」では、矯正期間がほとんど変わりません。

むしろ、歯を抜いた矯正の方が、治療期間が長くなる傾向があります。

 

例えば、1つの歯を抜いた場合には、大きなスペースができます。

歯を移動させるのは一気にはできず、数ミリ単位で少しずつ行います。

 

そのため、大きな隙間の場合には埋めるのに時間がかかるため、治療期間も長くなってしまう可能性が高いです。

 

一方で、歯を抜かない矯正は、今あるスペースに歯を動かしていくので、効率的に歯をキレイに並べることができ、治療期間が延びることが少ないです。

2 歯を抜かずに矯正する「4つの方法」

歯を抜かずに矯正する方法は、次の4つです。

 

・歯列のアーチを広げる

・アンカースクリュー

・マウスピース矯正

・IPR、ストリッピング

 

それぞれについて、解説していきます。

2-1:拡大床

歯が並んでいる部分を歯列と言って、拡大床は主に、歯列を広げるために使用する装置のことです。

 

特に、歯が斜めに生えていたり、凸凹していたりする場合には、拡大床を使って歯列の横幅を広げていきます。

 

この方法は、歯が正しい位置に並ぶようにスペースを確保するだけなので、顎が大きくなる心配はありません。

 

ただ、大人の場合は、顎の成長がほとんど完成していて、歯列の幅を広げることが難しく治療期間が長くなる可能性があります。

 

また、歯列の幅を広げるにも数ミリが限界なので、大きな隙間が必要になるケースでは適応できません。

2-2:アンカースクリュー

アンカースクリューとは、歯茎の中に埋めた小さなネジを固定源として、歯を移動させる方法です。

 

使用するスクリュー(ネジ)は、身体への拒否反応も少なくアレルギーがでにくい、チタンという金属を使用していることが多いです。

 

このアンカースクリューは、矯正治療の期間だけ口の中に設置して歯を移動させる支点(アンカー)として使用していきます。

 

歯を移動した後は、スクリューを除去していきます。

除去後の傷口は自然と治っていくため、傷跡が残る心配はありません。

 

 

今までの矯正方法では、奥側に歯を動かすことは難易度が高く抜歯が必要になったり、治療期間も長くなったりしていました。

 

しかし、アンカースクリューを使用することで、目的の歯だけや、歯全体を奥歯側に一気に移動させることができるようになり、治療期間も大幅に短縮できるようになっています。

 

また、顎のズレが原因で歯並びが悪くなっている状態でも、アンカースクリューで改善できるため、歯を抜かなくても適応できる症例の範囲も広くなっています。

2-3:マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを歯に被せて少しずつ歯を整えていく治療法です。

 

マウスピース矯正方法は、歯の表面にかかる力の範囲が広く、歯全体に負荷が加えることが可能になっていて、ワイヤー矯正に比べて、効率よく歯を移動できたり、痛みがでにくかったりします。

 

特にマウスピース矯正は、奥歯を後ろ側に移動させるのが得意なので、抜歯をせずに歯並びを整えることができます。

 

他にも、V字型といって、前歯に向かうほど狭くなっている歯列では、内側(舌側)に歯や骨が倒れ込んでいるケースが多いです。

 

V字型の歯並びを整えるには、歯や骨をU字型に並ぶようにスペースを確保していきます。

治療では、ただ単に歯を起こすのではなく、歯を支えている歯槽骨を移動させる必要があります。

 

マウスピース矯正は、倒れて狭くなっている歯槽骨を正常な位置に戻したり、前歯を奥歯側に下げたりすることで、V字型からU字型の歯並びにすることが可能です。

2-4:IPR、ストリッピング

IPR(InterProximalReduction)とは、隣接面削合のことで簡単に言うと、歯の側面を削って歯の隙間を作り出す方法です。

 

IPRの他にも、ストリッピングやディスキングなどと呼ばれています。

 

治療では、隙間を作り出したい部分の歯を専用のヤスリで削っていきます。

削る量は、0.25~0.5ミリで歯に痛みがでたり、しみたりしない範囲で調整していきます。

 

例えば、歯が大きくて、歯列に並びきらない口の状態では、歯を小さく削ることで、必要な隙間が確保でき、抜歯をせずに歯並びを整えることが可能です。

 

特に、歯を後ろ側に移動させるのが得意なマウスピース矯正と併用して行う場合が多いです。

3 歯を抜かない矯正の適応症

歯を抜かない矯正は、全ての歯並びに対応できる方法ではありません。

特に、次のような歯並びの場合には、適応できる可能性があります。

 

・軽度の凸凹

・すきっ歯

・開咬

・軽度の顎のズレ

 

それぞれについて、見ていきましょう。

3-1:軽度の凸凹

歯並びの凹凸が大きくなく、軽度の場合は、歯を抜かずに矯正できることがあります。

 

特に、前歯が内側に向いているのが原因で、歯並びが悪くなっているケースでは、前歯を前方に押して正常な位置に戻すことで、抜歯をせずに歯並びを整えることが可能です。

3-2:すきっ歯

すきっ歯は、歯と歯の間に隙間ができている歯並びのことです。

特に、前歯の間に大きな隙間がある状態のことを正中離開と言います。

 

すきっ歯の場合には、隙間を埋めるようにして歯並びを整えていくため、歯を抜かずに矯正を行えるケースが多いです。

3-3:開咬

開咬とは、噛んだ時に上下の前歯の間で、大きな隙間ができる歯並びのことです。

 

ワイヤー矯正やマウスピース矯正の方法で、奥歯の噛み合わせの調整をしながら歯を移動させていくので、抜歯を必要としないケースもあります。

3-4:軽度の顎のズレ

顎のズレが軽度の場合は、抜歯せずに矯正を行うことができます。

 

出っ歯や受け口など、大きく顎の位置がズレているケースでは、歯を動かすのに大きなスペースが必要になることが多く、抜歯をしない矯正の対象ではありません。

 

ただ、顎の位置が横にズレていたり、噛み合わせの位置に多少のズレがあったりする状態では、抜歯をせずに矯正装置の使用だけで歯並びをキレイにすることが可能です。

4 歯を抜かずに矯正する時に注意する「3つのこと」

歯を抜かずに矯正をしたい時には、自身の歯並びの状態も大事ですが、矯正する歯科医院も大切な要素になります。

 

歯科医院を選ぶ時には、次の3つことに注意しましょう。

 

・精密な診査・診断できる

・治療計画が確立されている

・矯正完了後のケアが適切

4-1:精密な診査・診断ができる

適切な矯正装置を選んだり、歯を抜かずに矯正ができたりする判断は、精密な診査・診断によって決まります。

 

レントゲン写真での判断は勿論のこと、マウスピース矯正の場合には、マウスピースを作製するため、専用のコンピューターで最終的な歯並びまでのシミュレーションが必須です。

 

特に、抜歯をしないで矯正治療を行うには、正確な診査・診断ができる矯正医でないと、矯正後にトラブルが起きる原因になります。

 

そのため、色んな角度から診査や診断を丁寧に行い、適切な矯正方法を提示してくれる歯科医院を選びましょう。

4-2:治療計画が確立されている

矯正治療は、長い治療期間がかかるので、緻密な治療計画が必須です。

計画に少しでもミスがあれば、キレイな歯並びにはなりません。

 

矯正治療をする時には、歯並びが整っていく過程が、しっかりと計画してあるのかを確認しましょう。

4-3:矯正後完了後のケアが適切

歯科医院によって、矯正後のケアの仕方には少し違いがあります。

特に、リテーナーの装着時間や期間はバラバラです。

 

とはいえ、キレイな歯並びを維持するためには、リテーナーの使用や定期的な歯並びのチェックは欠かせません。

 

矯正終了後も、口の状態に合った頻度で、定期検診を提案してくれる歯科医院がオススメです。

5 歯を抜かなくても理想の歯並びになれる!

矯正治療は、絶対に抜歯が必要なことはなく、口の状態や歯科医院によって、歯を抜かなくても矯正ができるケースもあります。

 

ただ、歯をキレイに並べるスペースがないまま、矯正治療を無理矢理行うと、トラブルが起きる可能性が高いです。

 

そのため、歯を抜かないメリット・デメリットで矯正方法を決めるのではなく、歯を抜かなくても自分の理想としている歯並びにすることが実現できるのかを、しっかりと診査・診断ができる歯科医院で矯正することが大切です。

 

あなたの歯を大切に扱ってくれる信頼できる歯科医院で、矯正治療を始めましょう。

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