矯正歯科専門WEBメディア「ウィズスマイル」

歯の矯正で「美人になれる」って本当?

いつの時代も、人は「美しさ」に惹かれるものです。近年では女性だけでなく、男性も自分をどう美しく見せるかに注力し始めました。
そこで気になるのが、「どのように美しさを手に入れるか」。
その中の1つの手法として歯科矯正が挙げられます。今回は、歯科矯正で美人になれるのかについて、解説します。

1 『美人』の条件とは?

結論から言うと、「歯科矯正で美人に近付くことはできる」と言えます。

その話をするためには、まず「美しい」とは何なのか、どうしたら美人に見えるのかについて、ご説明しなくてはいけません。

1-1 美の基準は「健康的か」「平均的か」

人によって価値基準の異なる美しさを定義することは難しいですが、ここでは一般論としての美人をもとに話を進めます。

 

「美人だ」と感じやすい人の条件の1つに、健康的であることが挙げられます。

シワが少なくハリ感があって血色のいい肌、過度に痩せたり太ったりしていない体型などが一般的に好まれるのは、このためです。

 

同様に、平均的な顔つき、体つきであることが美しいと感じやすい条件でもあります。

過去の研究結果に、多くの人の顔写真を重ね合わせたモンタージュ写真は、一般的に美人と言われる人の顔に近付いたというものがあります。

1-2 口周りの気になる点を健康的に、平均的に

これらの「美」を口周りに当てはめると、歯科矯正で美人に近付けるということも納得ができます。

歯科矯正は一般に、歯列を健康的で平均的な位置へと調整する施術だからです。

 

良い噛み合わせは、食べものを適切に噛んで栄養にする能力の高さにつながります。

また、整った歯列は虫歯リスクを低下させることから、健康寿命が長くいられる可能性が高いと考えられるのです。

 

平均的な顔つき、という観点からも、出っ歯や受け口などではない状態が、多くの人から「美人だ」と感じられる顔であると言えるのです。

 

2 歯科矯正でどう変わる?

それでは、これらの口周りの悩みが、歯科矯正でどのように変わるかについてみていきましょう。

今回は「出っ歯」「受け口」「八重歯」について重点的に触れていきますが、どのケースであっても、健康的で平均的な歯列が手に入れられる、という点は共通していますので、それ以外でどのようなメリットが得られるかをご紹介していきます。

2-1 出っ歯

出っ歯の矯正は、状態に合わせたいくつかの手法がとられます。

 

  • 先天性の出っ歯

・上あごが大きすぎる、もしくは下あごが小さすぎるために、上の前歯が外に出てしまっている状態に見えるタイプ

 

  • 後天性の出っ歯

・指しゃぶりや爪噛みのような習慣が長引いたことで、前歯が引っ張り出されて出っ歯に見える形になってしまったタイプ

 

先天性か後天性かについては、歯科医院で検査してもらってチェックが必要ですが、どちらも治療は可能です。

ただし、先天性の場合は外科的な治療(手術)が必要になるケースもあり、歯列矯正だけでは調整できない可能性もあります。

 

出っ歯の矯正を適切に行うと、奥歯の噛み合わせが正しい状態で、かつ上の前歯が下の前歯より少しだけ前に出た状態になります。

また、口を閉じているときにも歯が外に出ることがないようになるため、口内が乾燥しにくくなり、雑菌繁殖による虫歯や口臭発生のリスクが低下します。

2-2 受け口

受け口は、下あごが前に突き出た、いわゆるしゃくれている状態のことを指します。

 

  • 先天性の受け口

・下あごの発達が進みすぎて、下の前歯が上の前歯よりも外側に出るようになってしまうタイプ

 

  • 後天性の受け口

・上の前歯が内向きに生えてしまった結果、下の前歯が外側に出る形になってしまったタイプ

・幼少時、噛むときに下あごを前に突き出す癖があり、それが大人になっても治らずに筋力が発達してしまったタイプ

 

先天性の受け口では、両親のどちらかが同じように受け口である可能性が高いです。

矯正を受けたい歯科医院で、検診時にそのことを伝えて、治療方針について検討する一環としてもらうようにしましょう。

 

後天性の受け口の場合、上の前歯が内向きに生えてしまっているタイプについては、一般的なワイヤーによる歯列矯正で対応できるケースが多いです。

筋力の発達などに伴う受け口の場合は、適切な指導の下、口周りの筋肉をトレーニングすることで改善することもあります。

 

あごが発達しすぎている場合は、矯正治療だけでは適切な噛み合わせにすることができず、あごの骨を部分的に切って取り除く外科手術が必要になるケースがあります。

これらの治療方針については、歯科医院で相談して納得のいく治療を受けられるようにしましょう。

 

こうした治療を行うと、噛み合わせが改善されることで噛む力が改善するほか、横顔のラインが整います。

また、滑舌がよくなって発音が明瞭になるなどの効果も期待できます。

2-3 八重歯

八重歯は、本来歯が生えてくるべき場所とは異なるところから生えてきて、歯と歯が重なってしまっている状態を指します。

よく見受けられるケースとしては、歯茎の上側から、本来の歯列を無視して歯が生えてくるというもので、犬歯などで発生している場合が多いです。

そのため、「八重歯」というと、犬歯が歯列からはみ出している状態を指すことが一般的となっています。

 

日本では八重歯が好まれることがありますが、海外ではいい印象を持たれません。

歯並びを矯正していることが育ってきた環境や教育のレベルなどを反映していると感じる諸外国においては、整った歯列自体が、一種のステータスにもつながるのです。

 

八重歯は歯同士が重なり合ってしまうため、歯磨きがしにくく、虫歯になりやすいというリスクがありますので、やはり可能であれば矯正治療を行うことが理想的です。

 

八重歯の矯正は、あごに十分なスペースがある場合、歯列矯正で治すことができます。

犬歯が並ぶだけのスペースがない場合は犬歯を抜いてしまうという選択もあるようです。

 

八重歯(犬歯)の歯列矯正を行うと、ものを噛む際の奥歯にかかる負担を軽減することができます。

奥歯への負担が軽減されると、歯自体が受けるダメージが低減されるほか、あごの筋力がちょうどよく発達して、フェイスラインがすっきりしやすくなります。

 

3 口周りだけではない変化

歯列矯正を行うことで、歯や口元の状態を美しくすることができます。

しかし、矯正による美の効果はそれだけではありません。

3-1 表情筋がフェイスラインを変化させる

噛み合わせがよくなることで、表情筋のバランスがより平均的なものに近付いていきます。

表情筋は顔を覆っている筋力の総称で、これが弱すぎると顔のたるみが出やすくなり、強くなりすぎるとシワが深くなりやすいと言われています。

フェイスラインを素敵な状態でキープするためには、それぞれの表情筋が適切なパワーバランスで育っていることが望ましいのです。

 

噛み合わせの治療は、この表情筋の育ち方を平均的なものへと変化させてくれます。

その結果、フェイスラインが以前よりすっきりすることが期待できます。

 

ただし、歯科治療によって食事内容自体が変化して表情筋が小さく痩せてしまうということも起こりえます。

この場合は、顔は小さくなったように見えるかもしれませんが、フェイスラインは逆にだらしなく垂れ下がりやすくなっているため、注意が必要です。

 

歯科医院などによっては、歯列矯正時に表情筋トレーニングなどの指導を行ってくれるところもあるようですので、気になる方は一度聞いてみるといいでしょう。

3-2 自信が笑顔につながり、印象改善へ

歯並びが改善することで、自分の口元に自信が持てるようになります。

歯にコンプレックスがある方も口を開けて笑いやすくなるのです。

 

笑顔は、それだけでその人の好感度を上げる効果があります。

歯列矯正による口元への自信は、直接的に外見を美しくするだけでなく、内面からも美しさをサポートしてくれるのです。

4 歯科矯正で美しさは向上する!

歯科矯正は、歯並びを理想的な位置に変化させる施術です。

健康的で平均的な歯並びは、口元だけではなく顔全体の美しさ、ひいては内面からもその人の魅力を引き出すことができる、大切なものです。

ぜひ前向きに考えてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら
「評価」ボタンを押してください!

★★★★★

評価する

24時間web予約
pagetop
WEB予約
クリニックを探す