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矯正しなくても歯並びは自分でキレイにすることができる?

矯正費用が高いから自分で歯並びをキレイにしようとしていませんか?

インターネットでは「歯並び 自分で治す」と検索すると様々な情報がでてきます。

 

インターネットで紹介されている方法は、本当に自分で歯並びを治すことができるのでしょうか。

 

そこで今回は、自分で歯並びをキレイにする方法の真相について解説していきます。

自分で歯並びを治そうとする前に、是非この記事を読んでみて下さい。

1 噂の「3つの方法」は本当に歯並びをキレイにできる?

歯並びを自分で治す方法としては、次の3つの方法がよく取り上げられています。

 

・指で歯を押す方法

・割り箸を噛む方法

・ガムを噛む方法

 

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

1-1:指で歯を押す方法

その名の通り、歯を指で押して歯並びを治そうとするのが、歯を指で押す方法です。

例えば、出っ歯が気になる場合には、出ている前歯を引っ込めようと指で押していきます。

 

人によって押す時間はさまざまで、1~5分ほどの時間、押し続けているケースもあるそうです。

 

それを1日数回行って、歯並びを治していくといったやり方です。

 

確かに指でも、毎日一定の力を加え続けることで、歯は動きます。

歯は、押されたり引っ張られたりすると、動く性質があるからです。

 

前に出ている歯を指で押し続けたことで、前歯が内側に引っ込んだように見えるかもしれません。

 

実際には、歯の角度が変わっただけで、位置は変わっていないので、前歯が斜めに突き出たような見た目になります。

 

逆の場合もあり、歯の位置が後ろに下がって角度はそのままで、見た目が指で歯を押す前とほとんど変わらないケースもあります。

 

とはいえ、指で歯を押すやり方は、昔の歯科の教科書で紹介されていた方法で、間違った方法ではないのです。

 

ただ、適切な力を加えることが指ではできないので、自己流でやって上手くいったとしても一時的な効果だけで、しばらくすると元の歯の状態に戻りやすいです。

 

特に、歯並びが悪い原因が骨格の場合には、指で歯を押しても効果はなく、歯並びが悪くなるだけになることもあります。

1-2:割り箸を噛む方法

割り箸を使った方法は、次のような流れで行われているようです。

 

・割り箸の中央に線を引く

・割り箸の線と前歯の中心の線を合わせて、前から三番目歯(犬歯)で噛む

・約3分間ギュッと噛みしめる

・この動作を1日数回続ける

 

この割り箸を使用する方法では、ギュッと噛みしめたり、緩めたりすることで口周りの筋肉を鍛えることができます。

 

顎の成長が完了していない子どもの頃に、割り箸を噛んで口周りの筋肉を鍛えることは、歯並びが悪くなるのを防ぐのに効果的な方法です。

 

顎の成長が完了している大人の場合では、割り箸を噛むだけで歯並びが治るのは難しいでしょう。

 

とはいえ、割り箸を噛むことは、実際に口腔筋のトレーニングで使われる方法です。

 

顎関節症の改善やスマイルトレーニングといって、笑った時の印象を良くするために、口の端を上げる練習法として活用されることがあります。

1-3:ガムを噛む方法

ガムを噛む時には、口周りが良く動くので咬筋や側頭筋などの筋肉を鍛える効果が期待できます。

 

つまり、ガムを噛み続けるのは、口周りの筋肉を鍛えるだけで歯並びを治すことには期待出来ません。

 

ガムを噛む方法は、割り箸の方法と同じで、口周辺の筋肉トレーニングとして活用されています。

2 自分で歯並びを治すリスク

自己流で歯並びを治そうとすると、次のようなリスクがあります。

 

・歯並びがさらに悪くなる

・歯の寿命が短くなる

・噛み合わせのバランスが悪くなる

・治療費が高額になる

 

それぞれについて、詳しく解説していきます。

2-1:歯並びがさらに悪くなる

自己流の方法で、歯を指で強く押してみたり割り箸を噛んだりすると、歯並びがさらに悪くなる可能性が高いです。

 

矯正治療では、歯を移動させるために先にスペースを確保してから歯を並べていくのが一般的です。

 

また、精密な検査の結果やシミュレーションを元に最終的な歯並びの状態や歯がキレイに並ぶようにしっかりと治療計画を立ててから治療を開始します。

 

自己流のやり方では、むりやり歯を動かそうとしているので、さらに歯並びが悪化する原因になります。

2-2:歯の寿命が短くなる

歯の周りには、色んな組織があります。

その中でも歯根膜は、歯の根の周辺にある膜のことで、歯にかかる力を分散させたり、外部からの細菌の侵入を防いだりする役割があります。

 

歯が動くのも、この歯根膜のおかげです。

ところが、自分で歯並びを良くしようと、強い力で歯を押すと歯根膜にダメージを与えることになります。

 

歯根膜に負担がかかってしまうと、歯にかかった力を上手く分散させることができなくなって、そのまま歯にダメージがかかるようになります。

 

歯に過度な力がかかり続けると、神経が死んでしまう可能性が高いです。

神経には、歯に栄養を運ぶ重要な役割があって神経が死んでしまうと、栄養不足になり歯が脆くなりやすいです。

 

神経を失った歯は、歯の根っこにヒビが入ったり、割れたりする確率が高くなって症状によっては、歯を抜く処置が必要になるケースも少なくありません。

 

そのため、神経が死んだ歯は、本来の歯の寿命より10年も短くなるとも言われているほどです。

 

自己流で歯に強い力を加え続けるのは、歯を失うきっかけをつくってしまう恐れがあります。

2-3:噛み合わせのバランスが悪くなる

歯並びは、見た目だけではなく、噛み合わせのバランスも重要です。

 

歯並びが悪いのを気にして、自分で歯に手を加えると、噛み合わせのバランスが悪くなることがあります。

 

例えば、下の前歯の歯を内側に押し続けたことが原因で、上の前歯と当たるようになったとします。

 

前歯が当たるようになることで、奥歯の噛み合わせも変わるので、口全体の噛み合わせが変わってしまうのです。

 

そうなると、今までしっかりと噛めていた部分では噛めなくなって、食べ物が細かくなっていない状態で胃に送られるようになるため、消化不良を起こしやすいです。

 

他にも、悪い噛み合わせは、顔の歪みにも影響が出ることがあります。

 

噛み合わせのバランスが片側によっていると、顔のバランスも崩れてしまい歪んだ印象の見た目になりやすいです。

2-4:治療費が高額になる

自己流で歯並びを改善しようと実践した結果、歯並びがさらに悪くなると、矯正費が高額になる可能性が高いです。

 

例えば、自己流で歯並びを治す前には、出っ歯だけの状態だったのに自分で歯を押し続けたことで、他の歯も動いて歯並びの凸凹が酷くなったとします。

 

その場合には、出っ歯だけでなく、凹凸になっている部分も含めて歯並びをキレイにする必要があります。

 

複雑な歯並びの状態から整えていく難易度が高いほど、使用する装置に工夫が必要になるため、治療費が高くなりがちです。

2-5:治療期間が長くなる

矯正治療では、歯に適切な圧力をかけて、徐々に歯を移動させていきます。

 

しかし、自己流で動かしたことでダメージがある歯に、他の歯と同じ圧力をかけてしまうと、さらに歯が弱くなってしまう可能性があります。

 

ダメージのある歯には、弱い力をかけて少しずつ歯を移動させるため、他の歯より動くスピードが遅いです。

 

その結果、最終的な歯並びまでになるまで時間がかかり、矯正治療の期間も長くなってしまいます。

3 歯並びをキレイにする矯正方法

歯並びをキレイにする矯正方法は次の3つです。

 

・表側ワイヤー矯正

・裏側ワイヤー矯正

・マウスピース矯正

 

それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。

3-1:表側ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正は、矯正方法として一般的な治療法です。

 

表側矯正では、歯の表側にブラケット装置(歯に圧力をかける装置)を固定して、その上にワイヤーを取り付けて、歯に適切な力かけながら歯並びを整えていきます。

 

従来のワイヤー矯正は、主に金属のワイヤーとブラケットを使用するのが一般的で、見た目が目立ちやすいデメリットがありました。

 

最近では、ワイヤーやブラケットを透明のプラスチックやセラミックに変えて、口元を目立ちにくくする方法があります。

 

また、ワイヤー矯正は、歯を自由に動かせる範囲が広く、ほとんどの症例で使用することが可能な装置です。

 

表側のワイヤー矯正の費用は、約60~100万円が相場になります。

3-2:裏側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正は、歯の裏側にワイヤーとブラケット装置を取り付ける、固定式の治療法になります。

 

ワイヤーやブラケットを歯の裏側に固定するので、周りの目を気にすることなく、美しい歯並びを手に入れられるのが大きな特徴です。

 

裏側矯正では、歯の裏側に装置を付けるための、高度な技術が必要になります。

 

そのため、表側ワイヤー矯正より裏側ワイヤー矯正の方が費用を高額に設定している歯科医院が多いです。

 

裏側矯正の費用は、約100~150万円が相場になります。

3-3:マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースを歯にはめて歯並びを整えていく方法です。

 

使用するマウスピースは、透明の素材でできていて、付けていても見た目が目立ちにくいです。

 

マウスピースは取り外しが可能なため、歯磨きや食事が今までと変わらず快適にできるのが特徴です。

 

マウスピースの装着時間は、20時間以上の場合がほとんどで、装着時間を守らないと歯が移動せずに、歯並びがキレイにならないことがあります。

 

また、重度の歯並びの場合には、マウスピース矯正ができないケースもあります。

 

マウスピース矯正の費用は、80~100万円が相場です。

4 歯並びを自分でキレイにするのはリスクが高い

正しい情報なのかもわからず、インターネットだけで見た情報を頼りに、自分で歯並びを治そうとするのは歯並びを悪くしたり、歯の寿命を縮めたりすることになりかねません。

 

また、自分で歯並びを治そうとするのは限界があり、おすすめできません。

 

矯正歯科では、緻密な治療計画を元に、あなたの理想とする美しい歯並びにするお手伝いをしてくれます。

 

自分でやって後悔する前に、まずは担当医に歯並びを相談してみませんか?

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