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矯正治療でほんとうに歯並びはよくなるの?実際の効果と注意点を解説

「社会人になってある程度お金が貯まったから、これを機に歯を矯正したい」

「でも、矯正のことがわからない」

「矯正がうまくいくのか不安で、一歩踏み出せない」

 

今回の記事は、歯の矯正治療に関心を持っている方へ、矯正の基礎知識を解説していきます。

 

・矯正方法と審美治療の違い

・各矯正方法のメリット・デメリット

・費用の相場

 

など……みなさんの“気になる”を解決していきます。

(1)矯正治療の基礎知識

矯正の基本的な治療は次の通りです。

(1-1)矯正治療が向いている人は?

矯正装置を装着して歯の位置を徐々にずらしていき、理想の歯並びに近づけていく治療のことを矯正治療といいます。

 

・生まれつき歯並びが悪い

・歯の間隔が空いており、食べかすが詰まりやすい

・永久歯が変な生え方をしている

・顔の中心がズレている

・発音が悪い

・しゃくれ気味になっている

・口呼吸

・笑うと歯茎が見えてしまう

 

上記のような、悩みはありませんか?

心当たりのある方は、矯正治療で改善する可能性が高いです。

 

また、嚙み合わせの悪さ(不正咬合:ふせいこうごう)は、見た目の美しさだけでなく、「虫歯や歯周病」「慢性的な肩こりや頭痛」など、健康にも大きな影響を及ぼしているといわれています。

 

何らかのトラブルやお悩みのある方は、矯正治療を検討してみる価値があるでしょう。

(1-2)矯正治療の期間や費用の目安

基本的に矯正治療は、2段階の期間を経て完了となります。

 

そのため、比較的治療期間の短い部分矯正であっても、最低でも3年ほどかかります。

 

 

 

矯正治療期間 矯正器具を装着して歯列を整えていく期間です。部分矯正の場合は数か月~1年、全体矯正の場合は1~3年ほどかかります。

 

保定治療期間 矯正が終わると、次は「リテーナー」と呼ばれる器具を装着して、歯列が元に戻らないように固定します。期間の目安は1~2年ほど。始めの頃は一日中装着しなければなりませんが、徐々に装着時間を減らしていき、「就寝中のみ」というステップへ移行していきます。

 

 

 

 

矯正治療は食事制限や装置の手入れなど、少なからず生活に影響を及ぼすことになります。

 

治療に臨む際は、装置を装着する生活を数年間続けることを、予め覚悟しておきましょう。

(1-3)矯正治療が保険適用になるケースについて

口の状態によっては、厚生労働省の認可により、矯正治療を保険適用内で行うことができます。

 

その条件は主に、病気などが原因で骨格や嚙み合わせに異常をきたしている場合が当てはまります。

 

心当たりのある方は、担当医に相談してみましょう。

(1-4)審美治療と矯正治療の違いは何?

審美治療では、歯を削ってセラミックの被せ物をする方法が一般的です。

審美治療のメリットは、短期間で口元の見た目を美しくできるということ。

 

しかし、歯並びを綺麗にするために自分の歯を大きく削る必要があります。

 

被せ物は、数年経つと隙間ができて、雑菌が溜まります。

その結果、虫歯や歯周病を引き起こしてしまうリスクがあります。

 

矯正治療と審美治療。どちらの方法を選ぶべきなのかは、治療の臨む人が、何を求めているかによります。

 

 

・矯正治療… 時間をかけてもいいから、自分の歯を守りつつ歯列を改善したい
・審美治療… 短期間で歯並びをキレイにしたい

 

(2)自分にあった方法がきっと見つかる矯正方法3選

以下では、矯正治療でポピュラーな方法を3つご紹介します。

(2-1)信頼と実績のある「ワイヤー矯正」

世界各国で導入され、豊富な症例のある矯正治療といえば、「ワイヤー矯正」です。

 

ワイヤー矯正は、歯の表側にワイヤーを装着する方法で、歯列の矯正力には定評があります。

 

 

メリット ・さまざまな歯列に対応可能(難しい歯列にも対応できる)

・歯の裏側にワイヤーを装着する方法より比較的安価

 

デメリット ・装着初期は痛みを感じやすい

・装置が口内に当たって口内炎が生じることも

・目立つ

・食べ物に制限がある

 

治療期間の目安 ・1~3年程度

 

費用の目安 ・70~100万円程度

 

(2-2)目立ちにくく虫歯のリスクも低い「裏側矯正(舌側矯正・リンガル矯正)」

「接客業だから人前で目立ちたくない」「矯正していることを周囲に知られたくない」という方もいるでしょう。

 

そんな方には、歯の裏側にワイヤーを装着する「裏側矯正(舌側矯正・リンガル矯正)」がおすすめです。

 

費用は表側矯正よりもやや高くなる傾向がありますが、「目立たない」というメリットがあります。

 

 

メリット ・目立たない

・表側矯正より虫歯や歯周病になりにくい

 

デメリット ・表側矯正よりも難易度が高く、医院の技術力に依存する面がある

・表側矯正よりも費用が高い

・食べ物に制限がある

 

治療期間の目安 ・1年半~3年程度

 

費用の目安 ・100~150万円程度

 

(2-3)矯正中も快適に食事ができる「マウスピース矯正 」

ガム、キャラメル、硬い肉、せんべいなど……基本的にワイヤー矯正は、装置が外れないようにするため、食べ物に制限がかかります。

 

食べることが好きな方、矯正装置の手入れが面倒に思う方は、一定のストレスがかかることが予想されます。

 

そんな時は、「マウスピース矯正」を検討してみてください。

 

透明で目立ちにくく、必要に応じて取り外しができるこの矯正方法は、食事を楽しみたい方に人気のある、最新の矯正方法です。

 

 

メリット ・目立たない

・自由に取り外しができる

・洗浄が容易なので口内の清潔を保ちやすい

・食べ物の制限がない

 

デメリット ・マウスピースでの矯正が不可能な歯並びがある

・1日20時間以上の装着時間が守れないと歯が動かない

 

治療期間の目安 ・1年半~3年程度

 

費用の目安 ・90~120万円程度

(3)矯正治療に臨む際に注意したいこと

最後に、矯正治療を検討する前に注意してほしい2点を解説します。

 

①医院選びは慎重に

「通うのがラクだから近所の歯科医院に矯正をお願いしよう」

「少しでも安く矯正できるところを選ぼう」

 

という考えはキケンです!

 

確かに矯正治療は一般的に普及していますが、歯並びの仕上がりは歯科医院の経験と技術に大きく左右されます。

 

安ければいい、通いやすいからいい、というわけではありません。

矯正を検討する際に大切なことは、矯正治療の「実績」です。

 

まずは、お住いの地域で、矯正治療の実績が豊富な歯科医院を探しましょう。

 

②「後戻り」がある

矯正治療後は、何もしないまま「キレイな歯並びを維持できる」わけではありません。

実は歯には、元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象があります。

 

これは矯正の失敗というわけではなく、歯の性質なのです。

 

後戻りの程度は、個人差があります。

気にならない程度のケースもあれば、「再矯正」を必要とする場合もみられます。

 

後戻りを防ぐためにはリテーナーという装置を装着するという方法があるので、安心してください。

 

矯正治療に臨む際は、「後戻り」をする可能性があるのを考慮しておく必要があります。

 

 

③費用は計画的に

矯正治療は、例外を除いて保険適用ができません。

そのため、総費用が100万円ほどかかってしまうことも……。

 

矯正治療の費用を用意するのは、簡単なことではないと思います。

 

そんな時はまず、医師に相談してみてください。

特に、矯正治療を専門としている医院がおすすめです。

 

なぜなら、矯正に特化している医院は、費用の支払い方に柔軟に対応しているところが多いからです。

 

歯科医院によっては、「分割払い」に対応してくれる可能性があります。

(4)まとめ

矯正治療が向いている人 ・生まれつき歯並びが悪い

・歯の間隔が空いており、食べかすが詰まりやすい

・永久歯が変な生え方をしている

・顔の中心がズレている

・発音が悪い

・しゃくれ気味になっている

・口呼吸

・笑うと歯茎が見える

 

ワイヤー矯正 ・治療期間の目安1~3年程度

・費用の目安70~100万円程度

・さまざまな歯列に対応可能(難しい歯列にも対応できる)

・裏側矯正より比較的安価

 

裏側矯正
(舌側矯正・リンガル矯正)
・治療期間の目安1年半~3年程度

・費用の目安100~150万円程度

・目立たない

・表側矯正より虫歯や歯周病になりにくい

 

マウスピース矯正 ・治療期間の目安1年半~3年程度

・費用の目安90~120万円程度

・目立たない

・自由に取り外しができる

・洗浄が容易なので口内の清潔を保ちやすい

・食べ物の制限がない

 

 

 

矯正治療は、歯科医師の技術と経験が大切です。

 

そのため、矯正治療に実績のある歯科医院を選ぶとよいでしょう。

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